ろくろ首 [Kindle]

  • 2012年9月14日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 「捜神記」にろくろ首の記載がされてるらしく
    ・もし首のない胴だけのろくろ首を見つけて、その胴を別の処にうつしておけば、首は決して再びもとの胴へは帰らないと書いてある
    ・首が帰って来て、胴が移してある事をさとれば、その首は毬のようにはねかえりながら三度地を打って、──非常に恐れて喘ぎながら、やがて死ぬと書いてある
    ・ろくろ首は禍をなすものゆえ
    ・称名を唱えている間は手を下す事はできない

    人を殺してもろくろ首と言えば当時は完全犯罪成立できるのでは無いかと思うとそれもまた怖いなと思いました

    • ナカジマさん
      「捜神記」に書かれているのは飛頭蛮のことですね…。
      小泉八雲のろくろ首も飛頭蛮のイメージに沿ったものですな…首が抜けるとか考えてみるとかな...
      「捜神記」に書かれているのは飛頭蛮のことですね…。
      小泉八雲のろくろ首も飛頭蛮のイメージに沿ったものですな…首が抜けるとか考えてみるとかなり不気味ですね。
      そこから完全犯罪を想像するりんさんも、なかなか怖い発想をお持ちですな…。
      2023/11/15
    • りんさん
      コメントありがとうございます!
      確かになかなかえぐい発想してしまいましたww
      しかし首を持ち帰ってろくろ首の首だよと言うと英雄視するとこが1...
      コメントありがとうございます!
      確かになかなかえぐい発想してしまいましたww
      しかし首を持ち帰ってろくろ首の首だよと言うと英雄視するとこが1番ホラーですよ!!
      2023/11/15
  • 小泉八雲の短編

    おもしろかった。ろくろ首って、小泉八雲から来ていたんだなと思いました。

    https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/card50327.html

    底本データ
    底本: 小泉八雲全集第八卷 家庭版
    出版社: 第一書房
    初版発行日: 1937(昭和12)年1月15日
    入力に使用: 1937(昭和12)年1月15日
    35頁

  • 遙か昔に絵本で見た “ろくろ首” のイメージではなく、胴体から離れた首が空を飛ぶ妖怪であることを知りました。森のきこりに化けて人をたぶらかし、山小屋におびき寄せる。夜遅くなって “がん首” を寄せ合い、人肉を食べる手筈が整います。誘い込まれた旅の雲水は、もとが侍であったために、妖怪らは敢え無く成敗されてしまいます。甲斐の国のある森には “首塚” が祀られているそうな。

  • 小泉八雲の作品はどれも好きですが、ろくろ首は特に斬新で面白いです。
    首をつけた僧の姿を想像すると、なんかシュールで笑えました。

  • 武士とろくろ首と追剥と…一番怖いのはどれだろう?
    それでも、首筋はなめらかな切り口で、紅い文字が見受けられるのはろくろ首だということは学んだ。知識と強靭な身体さえあれば命は助かるもの…と感じた時に読み返す本

  •  処方箋薬局の待ち時間が長くて、青空文庫で読んで見ました。小泉八雲のろくろ首。
     狢の話と違って内容をよく知らなかったので、かなりワクワクして読みました。
     知らないということもあって、最初、僧がひどいな~と思ってしまいました。妖怪の勉強をしていたので、途中で飛頭蛮だ!と気づくことができました。もしかしたらお散歩しているだけかもしれないじゃん、とか軽く思っていたら、お約束なのかばっちり僧を食う相談していました。(物語の内容から僧はかなりムキムキな人を想像していたので、あんまりおいしくないんじゃないかな・・・とか思っていました。)

     <以下引用>
     諏訪の大通りを、肘に首をぶら下げたまま、堂々と闊歩していた。(p.24)

     そりゃ役人の気持ちわかります。即、捕縛するでしょう。
     巷説の影響か裏読みをしている自分に気づきました。本って楽しいですね。

  • ろくろ首の小泉八雲版です。

    耳なし法一で有名な小泉八雲ですが、このろくろ首はどちらかというとコメディタッチで描かれていて全然怖くありません(^_^;
    その点斬新なので☆4つにしてみました。

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著者プロフィール

(1850年-1904年)ギリシア生まれ。作家。ラフカディオ=ハーン。1869年アメリカへ渡り、新聞記者に。ハーパー社の通信員として、1890年4月4日来日。島根県松江尋常中学校へ英語教師として赴任。1890年12月、小泉節子と結婚、日本に帰化し、小泉八雲と名をあらためた。節子夫人から聞く日本につたわる話を集め、工夫をこらして物語にし、『Kotto(骨董)』『kwaidan(怪談)』などの本にまとめた。

「2008年 『耳なし芳一・雪女 新装版-八雲 怪談傑作集-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小泉八雲の作品

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