彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • その帯の惹句を目にした瞬間
    足が止まり 吸い寄せられるように
    手に取ってしまいました。 

    『綺麗は汚い 汚いは綺麗』

    実際には ”綺麗”なものなんて
    ひとつも出てこず
    誰一人共感できない 登場人物
    暗くて救いのないストーリー

    なのに 何故か
    ページを繰る手を止められず

    夜通しかけて 読み続け 
    白々と夜が明ける中

    本を閉じた瞬間 
    声を上げて 泣いてしまいました。

    子どものように。

    悲しいとも 切ないとも違う。
    胸が締め付けられるほどの苦しさ。

    強いて言えば 恋愛小説です。

    同性として ちっとも共感できない
    不満ばかり抱えて エキセントリックな女性と
    粗野で不潔で下品な男性の。

    でも、読み終えた時に初めて
    『綺麗は汚い。汚いは綺麗』

    この言葉の重みが 胸に染み渡ります。  

    ただ、かなり好みの分かれる
    作品であることは 間違いありません。

  • 知らない世界があると思った。

  • 途中までなにこの汚い話ってかんじで最後はホラー。なぜか陣治がブラマヨの吉田で再生された。十和子が蒼井優なのかな?もっとブスにやってほしい…

  • 2017年77冊目
    昔の男が忘れらない女 十和子
    大手建設会社を辞めた、転々と職を変える中年男の陣治
    その二人が一緒に暮らすのだが、どちらの男女もダメっぷりがすごい。
    その二人を取り巻く恋愛ミステリー。
    十和子の心の闇と、陣治の徹底した十和子への優しさ。
    なんとなく切ない物語でもありました。

  •  主人公の女性は何年も前に別れた男のことを忘れられないまま別の男と暮らしているが、さらに別の男と知り合って不倫関係になっていくという展開で、恋愛ミステリーというあまり読んだことのないタイプの小説で少々とまどったが、悪くはない。

     登場人物の精神がことごとく歪んでいて、物語もどんどんドロドロしてくる。実生活では関わりたくない人々だが、そういうのが好きな人には良いのだろう。主人公女性の視点で語られるのだが、この人自身がどこか心を病んでいることが少しずつ分かってくると、何が真実で何が妄想か曖昧になってくる。擬似的にメンヘラの気持ちになってみられるということか。

     どうしようもないダメ男のように描かれている人物が実は一番良い人のように途中から感じられた。自分はそこまでダメじゃないと思うが、彼のような人生も案外悪くないかもしれない。ダメ男だけど。

  • 映画の感想を忘れたくないのでトピ違いですがアップします。

    久しぶりに映画でずしんときたー。
    元々、沼田まほかる作品は好きですが映画は初めて。
    序盤から普段は目を背けたくなる人間くささがMAX。
    でも、これが人間。
    最初は気持ち悪!て思った陣治がラストでこんなに愛おしくなるとは。
    ラスト30分号泣。
    こういう愛の形はなかなかないよなぁ。
    他人をここまで愛せるってすごい。

    人間くさくてこんなに感動する作品はなかなかないのでは。
    個人的にはこれを見ると世の中の恋愛映画がバカらしくなる。

    関係ないけど松坂桃李がイケメンすぎる。あれは騙されてもおかしくない。
    あと蒼井優の手が美しい!
    地味な役だから、見た目は地味〜だけど、手先の所作が美しい。
    あー満足♡

  • ▪️友達から借りて読みました。ずーっと暗いしなかなか入り込めなくてこれは映画も見る気なさそうだなぁって思ってて読み進め最後の最後のうゎ!ってなって、映画も見たくなりました。。
    多分個人的に蒼井優の最低な感じの入り込めないこの女性の感じ、うわぁあぁ嫌い(演技が上手いの意)って、なりそうで怖いもの見たさ…。この感じの阿部サダヲは上手い気がするな。

  • 映画館で鑑賞

  • 「ユリゴコロ」を読み、この作家さんに興味沸いたので、読みました…。
    ふと、半分ぐらいまで読んでいるときに思ったんです。「私は何を読んでいるの?」と。
    話は、過去の男を忘れられないダメな女と汚いおじさんの仲の悪い同棲生活。
    全く話が読めない…。これから半分は何が書かれるの?と、ずっと思っていました。
    そこから1人の男が登場したことで少しずつ話が進み出す。本当に少しずつ少しずつ…
    嫌な予感をしながら読んで行くと、最後に怒涛に押し寄せる真実…。
    ああ、またこの方は人間しか分からない「愛」を書いてると思いました。
    この方のは2冊目ですが、とても大きな愛を感じるのに、何故かその表現がもやっとするというのか…。重いというのか…。でも、キラキラした恋愛…まるで後半に出て来た水島のような言葉が並ぶ作品より、惹かれます。
    しかしながら、本当…ズンと重く後味が良くないですね…。この一冊読んでる間中、ずっとグレーの空間を描いてました。

  • いまいち。
    ミステリーなんだろうけど、半分くらいで結末が分かるし、内容もいまいち。そこまで奇をてらう感じでもなく、かといって日常のしずかにぞくっとする感じでもない。
    とりあえず、答え合わせするために、読み進めた感じ、、、

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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