青春を山に賭けて [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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  • 世界初五大陸最高峰登頂。しかもエベレストを除いて単独登頂。なぜ、こんなことを成し遂げたのか。

    大学の友人がヨーロッパのアルプスに行き、氷河を見てきて素晴らしかったと言っていたのを聞き、自分も見てみたいと思った。
    だが、旅費がない、ではアメリカで稼いでから、ヨーロッパへ渡航して、アルプスに行こう
    という結構、単純な理由から始まったのだ。

    登るたびに次の目標が湧き上がり、幸運にも恵まれ、踏破していく
    一人で登っちゃ駄目と言われているのに、呆れられながら、やり遂げてしまう。
    謙虚に愚直に頑固に一歩一歩前に進んでいく一方、実家の農家の手伝いをせず、山登りなんて親不孝して申し訳無いと、後ろめたさを感じながら最高峰を制覇するのだ。

    しかし、冒険家の人って基本的に無茶なことしかしないし、生きて帰って来るか分からないし… 家族は大変だよな。などと思った。

  • 今まで読んだ登山家の本とは時代もあってかレベルが違う。こんなに豊かになったのに、この人と同じことを出来る人は少ないと思う。ということは物理的な豊かさは、意志には及ばないってことだろうな。勇気をくれる本。

  • 植村直己の五大陸最高峰制覇までの軌跡を見ることができた。常識外れの無鉄砲さでかなり面白い。

  • 頂上を目指す人とはこういう人なんだなと思わせる。

    目標を立て、どんな困難があってもそれに向かって突き進む。そのためには恥を捨て、泥臭いことをなんでもやる。
    そのモチベーションはどこから来るのか。誰もやったことのないことをやる。そのために命をかける

  • 人生でもっとも何度も読んで影響を受けた本。

  • やばいやばい。
    なんて危険な本。

    あと十歳早く読んでたら、
    今頃ザックに一杯の食料詰め込んで
    世界に飛び出してたとこだったわ。

    最高。

  •  著者が、山が好きになった時期から5大陸の最高峰を制覇して有名になった時期ぐらいまでを回想した内容です。

     言葉も分からない地でお金を貯めるためのアルバイトの話は、山に登るための前章的な話でとてもおもしろいです。

     また当時の山の道具や食事など、今と比べ物にならないぐらい貧相で粗末な状況で挑んでいることに驚かされます。

     著者が経験したことを素直に書いただけの内容ですが、そこに我々が面白さや偉大さを感じ取ることが出来ます。

     目標に向かって進むために大切さを改めて教えてもらえる一冊です。

  • 人はこのような人生を歩むこともできるのかと、可能性に目を開かされる内容であった。
    植村さんは極地へ自分の力で到達したいという強い思いがあったわけですが、目的に対しての行動力の人、これに尽きると思います。
    何をやってもひとかどになる方というのは、このような方なのでしょうね。

    登山だけでなくアマゾンのアドベンチャーあり、目的達成のための苦しい節約生活についての記載もあり、人間植村直己さんを知れた、本当に万人にお勧めしたい良い本でした。

  • これまで読んできた小説の中で度々出てくる植村直己の作品をたまたまkindle unlimitedで見つけて、他の読書の合間に読んできた。本作は植村直己がツキにツキまくっていた時期の作品と思われ、この後度重なる不運に見舞われ、最後冬期のマッキンリーに倒れるわけだ。登山家のノンフィクションとして沢木耕太郎の「凍」の山野井夫婦を知ったが、どうして彼らが山や冒険に挑むのかは理解できないが、たぶんやらずには置けない脅迫観念みたいなものがあるのかな。という私は登山なんてやりたいとも思わない。

  • ・1/13 読了.凄まじいほどの冒険への欲望で驚いた.冒険の詳細は書ききれないだろうけど、若くして亡くなってても幸せな人生だったんだろうと思う.5大陸最高峰登頂はこの人が世界初だったんだ.凄い人がいたもんだ.

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