リピート (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしかった!!
    やや長かったけど大満足です。

    賛否両論あるのは納得です。
    まず、タイムリープ物なのにタイムリープするまでが長い。
    あと最後がやや駆け足気味なのと終わり方は後味悪いです。

    でも私が乾くるみ先生に求めているのはこういう後味の悪さなので、とても楽しめました。
    特にタイムリープしてからはページを捲る手が止まりませんでした。

    どんでん返しはそこそこありますが『1発がドーン!』と来る感じではないので衝撃度は『イニシエーション・ラブ』等に劣ります。
    でも私は大好きです。
    また読み返したい。

  • 『イニシエーション・ラブ』以来の乾作品を読みました。物語は現在の記憶を持ったまま、10ヶ月のタイムスリップができるというもの。そしてその世界で過去に戻ったメンバーが次々と不審な死を…。うん。面白かった。9人がタイムスリップするので、キャラの薄い人物は、こいつ誰だっけかな?とか悩んだけど、物語が進むと、キャラも減るので、まったく問題なし。トリックも『ほほぅ』って思ったし、最後も最後でよかったと思う。若干主人公に対して感情移入がしずらい(主人公に魅力が無い)作品でもある。

  • 読み終わった直後の感想としては、「実に面白かった。」です。
    大きなことだけでなく、小さなことであってもつながっているし、その積み重ねで未来が出来上がっている。
    やり直せることなら今度はうまくやりたい、ということは誰でも思うし願うことだろうけれど、世の中そんなにうまくなんていかなよね、人生難しいものだ、と改めて思いました。いままでの自分の行動を見返して、もっとこうすれば、と思うことはいいことですよね。
    素敵な選TAXI(ほとんどみてないけど)みたいな感じでしょうか。

  • 乾くるみ著ということで購読。前情報全くなしで読んだため、タイムループするのか、狂言なのか分からず、主人公たちの立てる仮説に同意しながら読むことができた。他人にはループものという前情報を入れることなく薦めていきたい。
    非常に面白く、2周読んでしまった。1周目で全く謎が分からなかったが、2周目読むと伏線を見つけられたりと発見があったのも良かった。

  • とんでもタイムリープSF たられば考えるの好き
    やっぱ競馬で金欲しい

  • 冒頭は良かった。予言なんてワクワクするし。
    ミッシングリンクを逆手に取ったような仕掛けも良かった。
    それ以外は総じてダメだった。

    キャラクターがつまらない。
    主人公はただのクズ。天童だけは頼もしいキャラとして成立してるくらい。

    無駄に長い
    無駄な文が多くて読んでいて疲れる。
    分量の割に中身がなくて、テンポが悪い。

    結末がしょうもない。
    大した理由もなく、主人公がマヌケに死んで全滅ENDなんて芸がない。
    アユミが止めないのも不自然に感じる。

    駄文すぎて飛ばし読みしたのもあるだろうけど、作り込まれてない、詰めが甘い、脚本が薄いという印象が続いた。

    ヨビノリの紹介でハードルが上がってたのはあるけど、イラつくほどの駄作

    もう乾くるみの本は読まなくていいんじゃないかな

  • ほんためで、ミステリー×タイムリープの本三選より。

    10ヶ月前へタイムリープするツアーの誘いを、地震予知の電話と共に受けた主人公。
    タイムリープ後に競馬で大儲けしたり、振られるハズの彼女を先に振ったり、タイムリープツアーの別の女の子と付き合ったりする。

    そんな中、タイムリープツアーの参加者が次々と死んでいく。

    事実はなんてことはない。参加者は実は死ぬ運命だったが、それを救われた人たちで、主催者側はこっそり救ってタイムリープさせて、どんどん死んでいくのを楽しみにしていた。

    終盤は主催者側の一人が気が狂った参加者に殺されて、生き残った唯一の主催者を主人公と名探偵でハメる。が、ギリギリで撃ち合いになり名探偵は死に、主人公がなんとかヘリを操縦して、またタイムリープする。

    前回のリープで、足に意識を向けずに顔面から倒れたので、今回は意識したら誤って車道に一歩踏み出してしまい、トラックに撥ねられて死ぬ。おわり。


    リープいいな!と思ったけど、参加者の彼女も主催者も前のリープで付き合っててーとか、そういうの聞くとうーんとおもった。面白くて忙しいのにドンドン読み込んでしまった。

  • タイムリープSF。
    よくまとまってる。軽いから一瞬で読める。
    オチもよい。

  • そして誰も居なくなった系は嫌いだと再認識した
    ジレンマの作り方が上手だなと思った
    風間の性格が糞過ぎて笑った
    特にネタバラシしてからの実は俺も付き合ってて、
    あっちの方もとか、それを伝える状況もクソ過ぎて
    1番笑った
    天童賢かったのに最後
    オチの為にツメが甘くなってて腹立った
    主人公モテまくってて羨ましい

  • ドラマを見て、真相を忘れていたので、
    初読の小説を読んでみた。

    終盤まで読み進めても真相思い出せず、ほぼ最後の方で、「あーそうだった!」と思い出し、先が気になり一気に読み進めてしまった。

    この様な過去に戻るタイプの小説
    私は1番好きかもしれない。

    このタイプの小説を今年はたくさん読みたい。
    乾くるみさん作品を中心に今年は読んでいこう。

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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