- Amazon.co.jp ・電子書籍 (457ページ)
感想・レビュー・書評
-
読了。
壮絶な展開。
トンデモ展開な部分も多々見受けられはするが・・・
(留美の超人っぷりだの、崩壊直前のビルからコブラへの飛び移りだの etc.)
差し引いても十二分に楽しめるエンタテイメントだった。
クライマックス、「風船さんへ」のメールを受診したシーンでは思わず目頭が熱く・・・
★4つ、8ポイント半。
2022.07.27.古。
しかし、主人公よりも並河警部補の方に感情移入してしまうのは・・・歳をとったからかな・・・(苦笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ガンダム的な哀しさが溢れる作品。。。涙
-
上・中・下と、いや〜長かった。
大傑作「亡国のイージス」に続き、「終戦のローレライ」を読んだときに、とかなり文体がくどくなっていたので、ああ福井晴敏氏もその傾向に行くのかと危惧したが、まさにその通りの過程となっている。
とにかく国防やらイデオロギーやらを所々でかなりのページを割いて、登場人物の口を借りて語らせるシーンが多いのだが、物語とは大きく関係する話ではなく、あまりに何度も長々と登場するため、読んでいてまたかと辟易する。
たとえば高村薫の「マークスの山」→「レディ・ジョーカー」や、京極夏彦「姑獲鳥の夏」→「魍魎の匣」で文体がくどくなり、その後もそれが悪化しているのと同じだ。
「亡国のイージス」→「終戦のローレライ」もその傾向にあったが、それでもローレライはまだ要所要所で鳥肌が立つような名場面があたので許せたが、本作にはそれもほとんど無し。
Kindleセールで上中下と3巻セットで購入したので最後まで読んだが、正直読まなくても良かったと思える作品。
「亡国のイージス」は傑作中の傑作だったのにな〜。