グイン・サーガ3 ノスフェラスの戦い [Kindle]

著者 : 栗本薫

• 早川書房 (1980年2月29日発売)

感想・レビュー・書評

[酒井一成さんの感想 · 2013年1月25日]

　逃避行の物語が、戦いの物語に変わっていく３巻。僕にとっては、映画スターウォーズのシリーズで何度も目にしたような展開だけど、これが伝奇物の基本的なフォーマットのひとつだからだろう。

　圧倒的に不利な主人公側が繰り出す作戦は、これも基本で読み手の期待を裏切らない。気持ち悪いシーンになると、作者の筆は実にさえるなあって思ったりする。

　主人公と対立する側にも、なかなか魅力的な人物を配置し、時々そういう人たちが印象的な味わいを醸し出したりするので、物語が膨らんでくるように思う。いやになるほどゆっくりしか進まない話だけど（３巻きまで読み終わって作中では１０日くらいかな）、それが冗長には感じない。

　ただし、そろそろ最初の設定が乱れてきたかな。あれ？って思うところが時々出てきた。

[レイさんの感想 · 2023年12月10日]

数も力も装備も劣る軍勢が、奇策で戦っていく話。定番だけど楽しい。イドとエンゼルヘアーは作者に気に入られてそう。

[shiann99さんの感想 · 2023年4月17日]

夜読書「グイン・サーガ｣3　ノスフェラスの闘い
・混沌の時代
・第1話 白き死の谷
・第2話 セム族集結
予定の2話まで読み終わる。

しっかし、パロの2つの宝石もグインも...
第1巻からもう3冊目だが一向に休まる展開/気配
がないのがすごいｗ
セムの村で少しは落ち着けるかと思ったら...

夜読書「グイン・サーガ｣3　ノスフェラスの闘い #読了
・第3話 カル・モルの秘密
・第4話 ノスフェラスの戦い(一）

予定の4話まで読み終わり3巻読了です。
いいね。
人数及び戦力の桁が違う相手と戦う場合の戦い方。
4話終わる時点でかなりの展開だけど、まだ(一）
なんだよなｗ

[mmkomaさんの感想 · 2021年12月24日]

いよいよグインがその能力を発揮し出した。
圧倒的な劣勢から敵を屠っていく様は痛快。
ここまで双子を軸に物語が回ってきたが、ここからはグインを中心に物語が回り出した感じ。
テンポ良く物語が進んでいくのでさくさく読める。
面白かった。

[ada-banaさんの感想 · 2017年8月5日]

ノスフェラスまで侵攻してきたモンゴールの軍勢と主人公グインらが合流したセム族の闘いがいよいよ後半になると繰り広げられる胸熱展開。若干、あっさりセムの各部族が仲良くなってしまったのに拍子抜けしたりもしたが、やはり数に劣る軍勢が大軍を作で翻弄して敵大将（しかも育ちの良いお嬢様）に一杯喰わせる展開は痛快。ちょっと描写がくどい部分はあるが、適度に読み飛ばしながらあっさり読める。文章のテイストも好み。謎は増えるばかりで一向に解明される気配はない。

[宵子さんの感想 · 2013年1月22日]

イドの谷を通過。セム族集結。カル・モル登場。セムＶＳモンゴール。イドを使って奇襲。

[くわっちさんの感想 · 2013年1月8日]

モンゴールのアムネリスに追われるグインたちは、セム族を結集させて起死回生を図る。
一方、モンゴールのノスフェラス進攻の真の意図は、パロの古代機械の秘密を握る聖双児の捕獲だけに留まらなかった。それは、キタイの魔術師カル・モルがノスフェラス史上初めて生還して持ち帰った「瘴気の谷（グル・ヌー）」の秘密を探るためであった。
セムたちの反撃が始まり、モンゴール軍はグインの策によりイドの谷間におびき寄せられる。

[motokichiさんの感想 · 2012年12月21日]

面白い。
さくさく読めるね。

著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」