ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
4.01
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本棚登録 : 682
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (384ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 伊藤計劃第2段。これは良かった。世界観、設定、人物、全てがいい。記憶に残る名作。いきなりDoctype宣言される冒頭、etmlタグで記述される精神領域。そうか、やはり氏はWeb人だったのだと認識させられる。そういったテクニックだけではなく、SFと呼ぶに相応しい世界観と、そこにいる人間たちの苦悩や悲しみを見事に書き上げている。厳重に健康管理され、社会的リソースとなった人々は、病気さえも根絶され、不快感なき人生を送る。そこに疑問符を投げかける一人の少女。「優しさは、対価としての優しさを要求する」

  • 名前だけはいろんなところで目にしていた伊藤計劃。氏の本を読むのはこれが初めて。
    テーマや設定はとても面白かったけれど、正直なところ、登場人物の考えが浅いのが残念でした。考えや行動がストーリーに都合が良すぎて、どうも作り物を読んでる感じが最後まであって入り込めませんでした。もっと人間って複雑で無駄が多いものじゃない?って。
    あと、設定を説明する記述が度々繰り返されていてクドいなって思いました。章ごとに雑誌で連載してるなら、そういうのもわからなくもないのだけれど…。
    ラインマーカでなぞるように文章に感情が付加される、<etml>の記述は新しくて面白かったです。マークアップ言語ってヤツですね。

    期待していただけに残念。他の作品を読むかも微妙。

  • 今いち没入できなかったのは、人の意識の有無≈感情の有無、と雑駁に描かれているから。我々の意識は、無意識の作用を0.5秒遅れて追認する幻である等、意識の特性は押さえて欲しい。頻出するxmlチックなタグは面白かったが、巻末の種明かしが少々浅くて興醒め。

  • 2019年再読
    「そういう人間」(ネタばれになるので書かないけど) っているよね。

    配役更新
    御冷ミャハ … 平手友梨奈
    霧慧トァン … ?
    -------
    2013年の目で見ると「ラノベか?」と思わせるような3人の少女の会話劇から一転、やはり地球上のドンパチがむき出しになった伊藤計劃の世界へ(といっても、『虐殺器官』しかまだ読んでいませんが…)。ぐいぐい読ませる内容ではありましたが、「(悪)夢のような」基本アイデアは新しい革袋に入った古い酒であるような気もする。

    思いつきで実写映画化キャスティングを考えてみる(笑)。御冷(みひえ)ミャハ…山谷花純、霧慧(きりえ)トァン…石橋杏奈。
    …深くは検討していません(笑)。

  • 喫煙者としては外せないお話でした。健康礼賛なんぞくそくらえ

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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