百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA) [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 7
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感想・レビュー・書評

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  • なんかよく分からんかった

  •  聖書や仏教等の登場人物が出てくるSF(Science Fiction)。
     しかし,結論を先に言えば,(私にとっては)駄作だった。イエス・キリストは敵役(悪役)で登場。間違った教えを説く人物として扱われており,がっかりした。
     光瀬 龍のSF群は子供の頃に読んで,感銘を受けた記憶がなんとなく有る。萩尾望都の表紙が印象的で(萩尾望都の「ポーの一族」は大好きだったなぁ),いつか読んでみたいと思い,2013年にKindle版を買うも,実際に読んだのは2019年。正直がっかりして,もし出来が良ければ,萩尾望都のコミック版も読んでみようかと思ったのだが,すっかり萎えてしまった。
     作者自身,「あとがき」で,「私にとって最も大事な作品であると同時に,また,二度と手に取りたくない,目をそむけたくなる作品でもある。」と書いている。なぜかは書いていない。第3回日本SF評論賞受賞作(Wikipedia)。

  • 評価高いので読んでみたが、とにかく文章が読みづらい。
    「ほのほ」とか、カタカナでしかしゃべらないキャラとか、本質的じゃないところで引っかかるのが嫌。

    SFとしては知識が古いし、生物学方面も宇宙論方面も普通に知識の段階から間違っていて、どうなんだという感じ。終盤までに評価が覆ればいいが……

    ----

    場面が描写に無駄が多いわりに肝心なことはよくわからない。登場人物は自分がなすことを確信して行動しているが、読者はついていけてないので常に置いていかれる感じがする。
    カタカナでしかしゃべらないキャラのセリフが読みづらい。「ほのほ」に代表される特に意味はないけれど一般的でないワーディングがいちいち引っかかる。
    不必要あるいは単に不親切なな描写が多いせいで、何が伏線でなにがそうでないのかわからない。
    はるかな古代と滅亡後の未来しか知らない登場人物が、なぜか20世紀人類にたかが数十年使われていただけの工業製品に関する知識を持っている。知っているだけで特に伏線ではない。

    他にも色々、SFとしてのリアリティラインが終わってる。

    ・なんで他文明の惑星にまできて人間用サイズの「パイプ椅子」なんてものがあるのか
    ・遥かに高度な文明の産物を見て、一目で組成や役割や機能や年代がわかってしまうのは不自然すぎる
    ・一度に視界に入らないほど巨大な建物や構造なのに見ただけでサイズがわかってしまうのも不自然。文章力が低いせいで「何km」みたいな表現しかできないのか?
    ・宇宙に対する知識が中学生が好きな漫画レベルの不正確さ。SFとして出されると困惑するレベル
    ・知識がないせいで、作者としてはすごく大掛かりな現象を描いているつもりなのが、宇宙どころか銀河スケールとの比較ですらすっごいみみっちいレベルの現象になってたりする

  • 傑作

  • ‍はなはだ読みづらい本だった。
    非常に癖のある文章、風変わりな表現力。
    よくこんな文章が書けるな、と思う。
    たとえるなら、直訳調の翻訳を延々と読まされたような気分。
    書いてある内容を理解するのに何度も文章を行ったり来たりするのだが、それでもうまくイメージできない。
    話の内容も複雑でわかりづらい。
    多分、とても深遠なことが書いてあるのだろうけど、私には皆目理解できなかった。
    最後まで我慢して読んだが、全く作品の意味、価値が理解できない。
    この作品に4点とか、5点を付けている人は理解しているということだろうから、驚きだ。
    私には、この作品に点数を付けることなどできない。

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著者プロフィール

小説家。SF作品を多数発表し、中でも『百億の昼と千億の夜』『喪われた都市の記録』などの長編は、東洋的無常観を基調にした壮大なスケールの宇宙叙事詩として高い評価を得た。1999年逝去。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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