一九八四年 (ハヤカワepi文庫) [Kindle]

制作 : 高橋和久 
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レビュー : 35
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感想・レビュー・書評

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  • 監視社会の話題が盛り上がる中でおそらく再注目されているディストピア小説。
    設定のリアリティがハンパなく、社会心理学的要素がよく描かれていてすごく惹き込まれた。
    消費するための永続的な戦争、思考を統制するためのニュースピーク。衝撃的。

  • ウィンストン・スミスは心理省記録局で過去の記録の修正を仕事としている。党が発表した内容が過去の記録との齟齬がある場合に過去の記録を現在の発表に適合するように修正するのだ。これは歴史を改ざんすることである。スミスが生きている時代ではニュースピークという言葉が使われ、いままでの英語はオールドスピークと言われて、徐々にニュースピークに取って代わられていく。言語を制限することで党にとって疑義を抱く思考を少なくさせる効果があるのだという。しかし、スミスは白いノートに日記を付け出した。これが彼の生活を変えていく始まりになった。

  • 重い話ですね。

  • ディストピア小説の古典。

    全体主義の下の寡頭政治国家を描く。
    附録のニュースピーク解説からして面白く、予想できないストーリー展開も夢中になって読んだ。

    「自由とは二足す二を四であると言える自由である。その自由が認められるならば、他の自由はすべて後からついてくる。」


  • 言いたいことはわかる。ただ、今の時代にはくどい。冷戦時代にはあった文章だろう。
    こういう内容なら、ぼくは伊藤計劃のハーモニーの方がしっくりくる。

  • 101号室恐怖だわ
    話としてはとても面白くてあっという間に読み終える
    統制社会の恐怖をまざまざと感じることができる1冊

  • なんか、2017年の今、読むと、幼稚に感じる。だいぶ語り尽くされた世界に感じる。もともと刊行されたのが1949年と言うんだから、そう考えると、70年後の現代をかなりとらえてるし、イマジネーションはかなり精緻。そこは凄いと思うけど、スピルバーグやジョージルーカス、もしくはキューブリックを見て育った僕なんかが、今読むと、残念感じる。

  • 1Q84しかり、伊藤計劃しかり、沢山の作家やアーティストに影響を与えている事だけはよく知っていた本作をようやく積読から解放できた。※時同じくしてサピエンス全史を読んでいたがこちらにも頻出

    ビッグブラザー、テレスクリーン、監視社会といったキーワードだけは知っていて、いわゆるディストピア作品と聞いていたが正直作品の半分くらい拷問されっぱなしで読むのが相当しんどかった。

    設定の細かさやフィクションでありながらリアリティのある社会構造、綿密に構想設定されているニュースピークという概念など、1948年に書かれたことを考えると驚異的かつ時代背景も踏まえて内容にも納得がいく。

    読むのはしんどいが、次の展開が気になってしょうがなくなるグイグイ惹きこまれる作品だった。

  • 他の動物ではない人間のみが作り出せるイデオロギーとそれを具現化したコミュニティの究極形を描き出した作品だと思った。
    以前読んだ『夜と霧』で、ナチスの強制収容所の凄惨な現状が描かれていて、これぞ人間が理性を失い、行き着くところまで行き着いてしまった究極のコミュニティのありようなのだと思った。本作品は現実に起こり得た共産主義、全体主義をフィクショナルな前提も交えつつさらに昇華させ、究極の管理社会の絵姿を提示している。
    本作中の拷問などは読んでいて恐怖を覚えたが、同じく恐怖を覚えたことがある。それは、現実の人間も、このような社会をきっと作り出せてしまうのではないか、ということだ。もちろんテレスクリーンなど、現代の技術からして模倣が難しい点もあるが、人間性を捨て去って、全体主義のラディカルな思想を信奉し、他人を裏切り、殺戮を繰り返すこと。それはできてしまう。他の動物は食料確保や縄張りを守るためにしか他者を攻撃しないだろうが、人間は違う。人間はフィクショナルな思考ができる脳という、強大な力を与えられてしまったがために、それが可能だ。そういった意味では、本書は人間の愚行に対する、最も重い警鐘を鳴らしているのかもしれない。

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著者プロフィール

1903-50 インド・ベンガル生まれ。インド高等文官である父は、アヘンの栽培と販売に従事していた。1歳のときにイギリスに帰国。18歳で今度はビルマに渡る。37年、スペイン内戦に義勇兵として参加。その体験を基に『カタロニア讃歌』を記す。45年『動物農場』を発表。その後、全体主義的ディストピアの世界を描いた『1984年』の執筆に取り掛かる。50年、ロンドンにて死去。

「2018年 『アニマル・ファーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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