ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025> [Kindle]

  • プレジデント社
3.86
  • (41)
  • (50)
  • (43)
  • (9)
  • (0)
本棚登録 : 629
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (430ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いや、まじリアルすぎる。
    仕事と遊びの境界をなくすこと。
    自分も会社でも求めていることである。
    が、その思想に到達するには、なかなか思考力が問われるものだ。
    未来は新たなイノベーションが待っているという明るい風の論調で書いてあるが、いやはや逆に言えば、イノベーション思考が出来なければ、”未来はない”と言われているに等しい。
    様々な著者が述べている”知価”が上がれば上がるほど、学ばない人間と格差が拡大する一方なのだろう。
    はぁ怖い怖い。ただただ、学ぶのみ。

    それから”遊び”の定義はとても良い気づきとなった。
    カリヨンツリーのようなワークスタイル。理想的でとても納得できる。が、しかし、知力や技能が問われる。好きな時間、時期で仕事を選べるぐらいの技能がなければ成立しない。ここが正に本書で専門性が問われる所以なのだろう。正直、学ぶ習慣がある人が、どれほどいるであろう?学ぶ習慣があっても、とんがった技能をもった人がどれほどいるであろう。やはり、未来の報酬格差は飛躍的に広がるであろうことが想像される。終盤に書いてあるように金銭が仕事の価値という古い観念から逸脱せねば、非常に悲観的な将来になるのだろう。低収入層の不平不満はどれほど鬱積するであろう?飛躍しすぎかもしれないが、治安が悪化する要因になると感じられる。
    「限界効用の逓減」 これに感銘を受けた。
    お金は増えれば増えるほど、価値を感じなくなる。
    技能や友達は増えれば増えるほど、新たな喜びが増す。
    仕事は金じゃない!っという軸とした様々な考えがあったんだけれども、この言葉でまとめてもらえた。今後ももう少し確信をもって仕事は金じゃない!っといえそうだ。
    うん。素晴らしい本だったな。


    ばらけていた仕事の本質に対しての考え方が、とても整理された。序盤は正直、リアルすぎてネガティブな心持ちになった。以降の人生と仕事の融合思考が未来において重要性を増すという論旨は読んでいて、自らの考えに近いものばかりだったので、ポジティブな心持ちに転換された。がっ要所要所に記載れているように、”考える力”が今まで以上に要求される世の中になり、ますます学ばない人との格差は拡大してゆくのだろうと改めて思えた。
    要所にたくさん語りたいくだりがあるのだけれども、終盤に書いてあった経済効用の逓減のくだりは、感銘を受けた。
    仕事は金じゃないという論旨は安直に良く言われるし、自らも仕事と遊びの融合は強力に意識している。何故、そうなのか?の論拠としてとてもしっくりきた。以降、体に入れる為、会う人合う人その話をしている自分がいる。
    ”技能と人脈” これには限界なく脳が刺激を受けることができる!
    とても良い本でした。ばんちゃんサンキュー

  • 【振り返り感想】
    技術の進歩から長寿になることをもとに、世界の働き方がどのように変わっていき、かつ我々がどのように行動すべきかを解いた書籍。
    大きな変化と根本の原因を、ストーリー仕立てで書いてあり、一般人の我々に行動を起こさせる本。

    3つのシフト
    ①ゼネラリストから連即スペシャリストへ(カリヨン・ツリー型のキャリア)
    ②孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ(ボッセ・ビッグアイデアクラウド・自己再生のコミュニティ)
    ③大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ(自分で働き方を選ぶ)

  • フライヤー2019/05/03 19:02

    未来を形作る5つの要素
    1.テクノロジーの進化
    -テクノロジーが飛躍的に発展しコストが急落する
    -世界の五〇億人がインターネットで結ばれる
    -地球上のいたるところで「クラウド」を利用できる

    2. グローバル化の進展
    ←グローバル化の本格化:第二次世界大戦後
    -二四時間・週七日休まないグローバルな世界が出現
    -中国,インドの経済発展が目覚ましく人材輩出国として台頭
    -世界の様々な地域に貧困層が出現

    3.人口構造の変化と長寿化
    ← 世代、出生率、平均寿命の三要素の影響が重要
    ①-Y世代の影響力が拡大
    -寿命が長くなり、ベビーブーム世代の一部が貧しい老後
    -国境を越えた移民が活発になる

    4.社会の変化
    ・私たちの意識がどう変化するかを予測することは困難だが、テクノロジーの進化など表面的な部分こそ変わっても、マズローが示したように人間の根本的な欲求に関する性質はおそらく変わらないだろう。
    -家族のあり方が変わり規模が小さくな
    -女性の力が強くなる
    -バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える

    5.エネルギー・環境問題の深刻化
    ←第1次産業以降悪化してる
    -持続可能性を重んじる文化形成

    ・二〇二五年には変化しているはず
    ← 経済的運命の決定要因:才能とやる気と人脈

    ・ミニ起業家の出現: ミニ起業家たちはたいてい、自分が夢中になれる対象を仕事にしている
    ←世界中で何十億と出て,パートナーとして協力

    ・⚠️ゼネラリストから連続スペシャリスト
    ←広く浅い知識や技能を蓄えるゼネラリストを脱却し、専門技能の連続的習得者への抜本的なシフトが必要
    → 重要な技能:
    -その技能が価値を生み出すことが広く理解されている
    -その技能の持ち主の希少性が高い
    -その技能の模倣が困難であり、機械に代用されにくい

    ・孤独な競走から協力して起こすイノベーション
    ← 今後は意識的・主体的な選択と行動が不可欠
    →関心分野を共有する少人数のブレーン集団である「ポッセ」、多様なアイデアの源となる「ビッグアイディアクラウド」、そして安らぎと活力を与えてくれる「自己再生のコミュニティ」を築く

    ・大量消費から情熱を傾けれる経験
    ⚠️ シフトを行うとは、覚悟を決めて選択すること
    → ボランティア活動や長期休暇を取る代わりに高給を諦める選択をしたり、リスクを承知の上でミニ起業家へ転身したり

  • 2012年発刊で「2025年の未来を予想する」という内容だが、2020年の今は途中経過の採点ということになるだろう。多くの指摘が的中している。さらにはコロナ禍で日本の働き方が大きく変わる中、2015年に読むより2020年に読むほうがむしろ納得性が高いのではないか。
    事実、働き方は多様化している。今となってはモバイルワークも当たり前だが、去年までは自分自身、出社しないで働く生活は考えられなかった。若い人は収入よりワークライフバランスを重視し、大量消費でなくエコを重視する、その通り。インターネットとクラウドは2012年に予想する以上に発展した。大会社の傘の下で守られるという意識は日本であっても薄まる一方だ。メンバーシップ型からジョブ型雇用へのシフトも注目されており、ゼネラリストではなくスペシャリストを目指すべきというのも的を射ている。
    当たらなかった予想としては、ネットとSNSが集合知の形成やグローバル化した社会貢献などに大いに活用されるのではなくて、テレビに替わる娯楽(Youtube)・承認欲求(インスタ)・炎上と悪口雑言(Twitter)に向かったことか。グラットン氏が期待したほど人間は賢明ではなかった。あと、細かいところだが貧富の差が拡大し身につけるものやブランドで差がつくというのは、前半は当たっていても後半は、皆ユニクロを着ているので違うだろう。
    2025年まであと5年、変化は続く。

  • 半点検読書。
    前半のペルソナ的事例はあまりよみこむほどのものでもなかった。

    1. 連続スペシャリストになれ 2. ポッセを得よ 3. 情緒を制御しカリヨンツリー型キャリアを生きることをよくもわるくも肯定してゆこう という話にまとめられるかと思った。

    背景には組織経営学的な調査の裏付けが諸々あるのだろうが、出てきたこと自体は比較的穏当な結論と思われ、驚きは少なかった。ただ一方で、2020年のコロナ期に読み返すことで、この本に書かれた前提が部分的に成り立たないか、ますます強烈に促進される事態になってきていることを連想させられた。

    Y世代に関する記述は自分自身が当てはまる世代であり、納得度の高いものだった。

  • これからの仕事人生について非常に考えさせられる内容であった。数々のキャリア経験や、小さい成功の積み重ね、そこで築いた人脈は必ずこのあとの100年人生にとって役に立つ。
    そして、消費主義からの脱却。
    確かに一定の収入があれば、そのあとは自分の仕事が世の中にとって、どのように役に立っているのかは非常に重要になると思う。
    そして、そこが見出せなければ幸せな職業人生とは呼べないのも頷ける。

    それと本書で繰り返し大切だと述べているのが良好な人間関係。
    IT技術が進歩した現在2020年では、バーチャルな世界観がみるみる出来上がってきている。
    このままでは、著者の言うように便利な世の中になっても時間に振り回されることになる。
    忙しくしていないと落ち着かない人はいいが、私はそうならないように、自分のライフスタイルを見つめ直したい。

  • 読み進めるの大変でした。なかなかのめりこめず。
    途中からはななめ読み。
    むずかしかったというか、実感わかなかったというか。

  • 途中まではおもしろかった

  • ○働き方の未来を的確に予測し、精神的な幸福と経済的な豊かさを得られる働き方を見つけることは、将来の自分と大切な人たちにあなたが贈れる素晴らしいプレゼントだ。
    ○仕事のやり方に革命的変化が起きるとき、その中核には必ずエネルギーの変化がある。
    ○過去の延長線上に未来を思い描くことが不可能になった
    ○五つの要因とは、テクノロジーの進化、グローバル化の進展、人口構成の変化と長寿化、社会の変化、そしてエネルギー・環境問題の深刻化である。
    ○第一に、ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきだ。専門技能の連続的習得必要となる。
    第二に、職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問い直すべきである。
    第三に、どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきだ。
    ○基本的なトレンドを知り、その変化が日々の仕事をどう変えるのかを予測することだ。  ○テクノロジーが飛躍的に発展する。比較的安価な携帯端末で、ますます複雑なテクノロジーを活用できるようになる。世界の五〇億人がインターネットで結ばれる。地球上のいたるところで「クラウド」を利用できるようになる。
    ○生産性が向上し続ける。
    ○重要になるのは、テクノロジーより、企業文化、協力関係、チームワークといった組織における資産
    ○ソーシャルな参加が活発になる。
    ○社外のアイデアや活動を取り込んだオープンイノベーションが盛んになる。
    ○知識のデジタル化が進む。
    ○メガ企業とミニ起業家が台頭する。
    ○バーチャル空間で働き、「アバター」を利用することが当たり前になる。
    ○人工知能アシスタントが普及する。
    ○テクノロジーが人間の労働者に取って代わる。
    ○高齢者のケアの現場
    ○独占や寡占、政府の規制
    ○特筆すべき要素を八つ
     二四時間・週七日休まないグローバルな世界が出現した
     新興国が台頭した
     中国とインドの経済が目覚ましく成長した
     倹約型イノベーションの道が開けた
     新たな人材輩出大国が登場しつつある
     世界中で都市化が進行する 。2008年以降、世界の総人口のうちで都市に住む人の数がそれ以外の地域に住む人の数を上回っている。
     バブルの形成と崩壊が繰り返される
     世界のさまざまな地域に貧困層が出現する
    ○グローバルな市場で求められる高度な専門技能をもたず、高齢化が進む都市住民向けサービスのニーズにこたえる技能と意思もない人たちが、グローバルな下層階級になる。
    ○働き方の未来について根拠ある予測をおこなうためには、人口構成の変化に関するデータを押さえることが不可欠だ。具体的には、世代、出生率、平均寿命の三要素の影響が見落とせない。

    世代マーカー
    高齢者になったベビーブーム世代のかなりの割合が職に就けず、グローバルな貧困層に仲間入りするおそれがある。
    ○社会の変化の要因に関しては、次の七つの現象が大きな意味をもつ
    1. 自分を見つめ直す人が増える
    2. 女性の力が強くなる
    3. バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
    4. 大企業や政府に対する不信感が強まる
    5. 幸福感が弱まる
    6. 意外なことに、ある人の生活水準が一定レベル以上に達すると、それ以上に生活水準が向上すればするほど、概して幸福感が弱まっていく傾向がある。
    7. 余暇時間が増える

    思考の余剰
    ○あまりに多忙な日々を送るようになると、一つのものごとに集中して取り組むことが難しくなり、じっくり観察して学習する能力がそこなわれ、専門技能を磨きにくくなる
    ○高いレベルの専門技能を身につけることが成功するための必須条件
    おおむね、10000時間を費やせるかどうかが試金石
    ○観察と学習の機会が失われる
    高度な専門技能を身につけることは、未来に幸せを手にするために避けて通れない〈第一のシフト〉の核をなす要素だ。
    ○気まぐれと遊びの要素が排除される
    ○報告書の作成、プレゼンの準備、リーダーシップの発揮……いずれも長い時間を費やさなければ、高度な技能は身につかない。
    ○重要なのは、自分の前にある選択肢をよく理解し、それぞれの選択肢がもたらす結果を深く考える
    〈第一のシフト〉で目指すのは、専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くこと。
    〈第二のシフト〉は、せわしなく時間に追われる生活を脱却しても必ずしも孤独を味わうわけではない
    ○あらゆることを自分でやろうとしすぎる
    ○消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的になにかを生み出す人生に転換する
    ○ものごとを深く考えて自分の働き方を選ぶことが不可欠だ。
    ○最も大きな業績を成し遂げた人たちでもなかった。幸福感の高さと最も強い関連性が一貫して認められた要素は、親しい友達がどの程度いるのかという
    ○寂しさを感じている人は概して健康状態が悪く、しかも孤独の弊害は急速に周囲の人たちに伝染する
    ○働き方の未来を理解するためには、今後、家庭生活と家族関係にどのような変化が訪れるかを把握する必要がある。
    ○多くの先進国では、人口の七五%以上が都市で生活している。
    ○X世代は、不透明な時代を生きてきた影響で終身雇用への期待が小さい世代であると同時に、両親の離婚を経験する人の割合が増えはじめた世代でもある。

    大企業や政府に対する不信感
    ○もっと行動志向の感情で、たいていは未来に対する期待に基礎を置いている。
    ○コミュニティや社会で信頼が担う役割はきわめて大きい。信頼は、仕事上の人間関係の潤滑油なのだ。
    ○私たちが信頼する企業とは、重要な情報を隠すより開示する企業、どのような利害関係をもっているかを明らかにする企業、そして、みずからの行動に責任を負おうとする企業だ。

    ポッセ(同じ志をもつ仲間)。 ビッグアイデア・クラウド(大きなアイデアの源となる群衆)。
    ○第三は、「自己再生のコミュニティ」。
    ○なにを買い、なにを身につけたり使ったりするかによって、その人の社会階層が判断される面が大きい。物質主義的傾向が強い世界では、所有物がその人の成功の度合いを判断する物差しになるのだ。
    ○高度な専門技能を必要としない単純労働に就いていた人たちは、ロボットや賃金の安い国の労働者に職をどんどん奪われていく。
    ○消費者と企業、政府が財布のヒモを締める傾向は、向こう数十年にわたり、多くの先進国の経済を特徴づける要素になるだろう。
    ○未来に価値をもつ専門技能と能力を見極めて、それを身につけ、しかも、新たに価値をもちはじめた専門分野に次々と「脱皮」していく心構えをもつことだ。

    コ・クリエーション(協創)
    ○1990年当時、企業はおおむねX理論に従って行動していた。
    ○与えられる社用車の車種、個人用オフィスの広さ、専属秘書の権限の大きさによって、社内での地位をはっきり思い知らされた。
    ○この世代が仕事でとりわけ重きを置く要素は、学習と成長の機会を得られること
    ○ベビーブーム世代の上司が過剰に管理したがる一方で、十分なコーチングをしてくれない

    エコシステム(生態系)
    ○2010年に生まれた健康な子どもの多くは、100歳以上生きる
    ○たえず専門技能に磨きをかけるのと並行して、ほかの人たちと連携してイノベーションを推し進める能力を身につける
    ○未来の職業生活に向けて準備するのは、刺激に満ちた経験だ。
    ○明るい未来を切り開くためには、これまでの固定観念、知識、技能、行動パターン、習慣などを根本から〈シフト〉する必要がある
    ○仕事の世界で必要な三種類の資本
    第一の資本は、知的資本、要するに知識と知的思考力のこと
    いくつかの専門技能を連続的に習得していかなくてはならない。
    第二の資本は、人間関係資本、要するに人的ネットワークの強さと幅広さのこと
    私たちは、専門知識と技能を磨いてほかの人たちとの差別化を図る一方で、高度な専門知識と技能をもつ人たちと一緒に価値を生み出していかなくてはならない。
    第三の資本は、情緒的資本、要するに自分自身について理解し、自分のおこなう選択について深く考える能力、そしてそれに加えて、勇気ある行動を取るために欠かせない強靭な精神をはぐくむ能力のこと
    具体的には、第一に、さまざまな専門技能を次々と身につけることを意識して行動し、第二に、いろいろなタイプの興味深い人たちとつながり合うために、善良に、そして精力的に振る舞い、第三に、所得と消費に重きを置くのではなく、情熱をいだける有意義な経験をしたいという思いに沿った働き方を選択する必要がある。
    ○未来の世界でニーズが高まりそうなジャンルと職種を選び、浅い知識や技能ではなく、高度な専門知識と技能を身につける。
    ○自分の能力を取引相手に納得させる材料を確立する。
    ○一社限定の知識や人脈と広く浅い技能をもっていても、大した役に立たない。

    連続スペシャリスト
    ○第一は、その技能が価値を生み出すことが広く理解されていること。第二は、その技能の持ち主が少なく、技能に対する需要が供給を上回っていること。第三は、その技能がほかの人に模倣されにくく、機械によっても代用されにくく、その技能や能力の持ち主が少なく、そのことが一般に理解されていなくてはならない。
    ○高齢化などにより、その職に就いている人が減ったり、その技能に対する需要が高まったりするとき、技能や能力が高い価値をもつためには、ほかの人にまねされにくいものである必要がある。
    ○高度な表計算ソフトを導入すれば、会社の総務・経理部門を大幅に縮小することも可能になった。
    ○とくに重要性を増す専門技能としては、生命科学・健康関連、再生可能エネルギー関連、創造性・イノベーション関連、コーチング・ケア関連の四つ
    ○日本では、神戸と大阪に集積地が形成されるだろう。
    ○未来の世界では、専門技能を生かすうえで、その人がどこに住んでいるかは大きな意味をもたなくなる。
    創造性とイノベーションがこれまで以上に求められるようになる。

    経験に大きな価値
    ○コーチングやケアなどの分野の専門技能の価値がますます高まる、こうしたケア・コーチング関連の職は、どういう場所に生まれるのか。
    ○未来が予測どおりになる保証がないことを考えれば、自分が好きなこと、そして、情熱をいだけることを職業に選ぶのが賢明だ。ましてや70歳代になっても働き続けるとすれば、本当に楽しめる職業を探したほうがいい。
    ○広く浅い知識と技能の価値は、今後ますます小さくなっていくだろう。

    反復練習の効用
    ○第一は、リチャード・フロリダの指摘とも重なるが、高度な専門知識と技能を身につけるうえで「場所」がいっそう重要になる可能性が高いという点だ。
    第二は、テクノロジーが進化して、学習に要する時間が短くなったとはいえ、高度な専門技能を身につけるためには、やはりかなりの時間をつぎ込む必要があるという点だ。
    第三は、同様の技能をもつほかの人たちから自分を差別化する必要があるという点だ。
    ○未来の世界では、単なる模倣にとどまらない高度な専門技能を身につけたければ、遊びと創造性がこれまで以上に重要になる。
    ○自分のやっていることに胸躍らせ、学習と訓練につきものの苦労を楽しみ、手ごわい課題に挑むことにやりがいを感じてはじめて、私たちは本当に高度な専門技能を習得できる。
    一つは、特定の専門分野の枠を超えた幅広い人的ネットワークを築き、そのなかで複数の専門技能を組み合わせるという方法。
    もう一つは、自分自身で複数の専門技能を身につけるという方法。
    第一は、新しいチャンスが目の前に現れたとき、未知の世界にいきなり飛び込むのではなく、新しい世界を理解するために実験をすること。
    第二は、自分と違うタイプの大勢の人たちと接点をもち、多様性のある人的ネットワーク(ビッグアイデア・クラウド)を築くこと。
    第三は、はじめのうちは本業をやめず、副業という形で新しい分野に乗り出すこと。

    シグネチャー(署名)
    ○「見えない存在」にならずにすむことこそ、大きな企業に勤める最大の利点と言ってもいい
    組織階層が簡素になる結果、役職や肩書きの数が減る。
    一つ目は、たとえて言えば、自分の仕事に自分の刻印を押すなり、署名を書き込むなりすること。
    二つ目は、弁護士や医師のような専門職にならって、ギルド(同業者組合)やそれに類する組織をつくる
    三つ目は、活力を失わず、精力的に仕事に打ち込み続けるために、さまざまな要素を取り込んでキャリアのモザイクを描き、いわば教会のカリヨン・ツリー(組み鐘のタワー)型のキャリアを実践すること。
    ○まずは質の高い仕事をし、そのうえで自分の資質を世界に向けてアピールする必要がある
    ○学校を卒業しても学習は終わらない。生涯にわたり学習と自己研鑽を重ね、たえず成長を続け、エネルギーを自分に注入し続けなくてはならない。
    ○働き方の未来を考えるとき、はっきり認識すべきなのは、これまでのキャリアの常識が通用しなくなるということだ。
    ○ポッセ(同じ志をもつ仲間)
    *ポッセは比較的少人数のグループで、声をかければすぐ力になってくれる面々の集まりでなくてはならない。
    *ポッセのメンバーは以前一緒に活動したことがあり、あなたのことを信頼している人たちでなくてはならない。
    *充実したポッセを築きたければ、ほかの人と協力する技能に磨きをかけなくてはならない。
    *ビッグアイデア・クラウドは、自分の人的ネットワークの外縁部にいる人たちで構成されなくてはならない。
    *ビッグアイデア・クラウドは、メンバーの数が多いほうがいい。
    ○重要なのは、自分で選択して、そういう人間関係を築く
    ○一つは、お互いに役に立てる可能性があるメンバーの集まりである
    ○自分の関心テーマを公の場で表明することが大切
    ○ポッセのメンバーを引きつけるには、まず自分が積極的に「発信」しなくてはならない。
    ○バーチャルな世界でコミュニケーションを取る技能
    ○直接顔を見て話す機会も設けたほうがいい。電子メールを送っておけば必ず目を通してもらえると、当てにしてはいけない。
    ○転職を成功させるために重要なのは、いろいろなタイプの人を知っていて、いろいろなタイプの情報を得ることだ。
    第一は、普段あまり行かない道を歩くこと。
    第二は、人との付き合いの面でカメレオン人間になること。
    第三は、「プッシュ(=押す)」ばかりでなく、「プル(=引き寄せる)」を心がけること。
    おもしろくて知的興奮を与えてくれる人と思われること、そして、自分にアプローチする方法をほかの人たちにわかりやすく示すことだろう。
    ○友情が花開くためには、関心と経験を共有している必要があると、キケロは言いたいの
    ○高度な専門技能を身につけるために時間とエネルギーをつぎ込む覚悟が不可欠だ。
    ○エネルギーと心の平静、活力と情熱が必要
    ○あるものを得る数や量が増えれば増えるほど、それに価値を感じなくなる
    ○物質主義的志向の強い人は、概して、そうでない人より長い時間テレビを見て過ごす傾向がある。一方、物質主義的志向の弱い人は、社交をしたり、将来の計画を立てたりすることに時間を費やす場合が多い
    ○職場の内外で仲間や友達を大切にすることも社会で評価されづらい。
    ○主体的な選択をおこなうためには、これまでより深く内省し、自分の選択がもたらす結果を受け入れる覚悟が必要だ。
    ○仲間たちがどういう未来をつくり出すかは、どの会社に勤めているかより、一人ひとりがどういう希望やニーズ、能力をもっているかで決まる
    ○仲間たちの仕事のモチベーションを高めるうえで大きな役割を果たすのがお金と消費ではなく、充実した経験になる
    ○どういう経験を生み出すかによって、職業生活の価値が評価されるようになる
    ○ぬるま湯に浸かったままでよしとせず、リスクを背負い、勇気をもって行動する
    ○信頼でき、好意的に接してくれる少人数の親しい友人たちとバーチャル空間ではなく現実の世界で一緒に過ごし、温かく気長に付き合う

    自分が上達できそうな専門技能や能力
    ○消費者と優れた働き手は、なんらかの面で革新的な商品やサービスのもとに、そして、それを提供している企業のもとに集まります。
    ○透明性が高まる未来の世界で社員の意識を高めるために重要なのは、なんと言っても経営者の行動
    ○現在の年金制度を見直し、老後の蓄えのあり方についてもっと注意を払う
    ○人々が高齢になっても働きたいと考える理由はおおむね 5 つある。収入を得たい、精神的な刺激を受け続けたい、肉体の健康を保ちたい、ほかの人たちとのつながりをなくしたくない、そして、自分の時間を使って意義あることをしたい、
    ○偉大な文明は、繁栄の基盤となる特質をそれぞれ確立していくが、その特質がもつ潜在的可能性をすべて消費し尽くすと、繁栄は終わる。イノベーションや実験をおこなわずに同じことをひたすら繰り返すようになったとき、文明に死が訪れる。

  • 20180129
    ▼外部要因
    テクノロジーの進化、グローバル化の進展、長寿化、社会の変化、環境問題の深刻化

    ▼考えうるシナリオ
    ネガティブ:先進国の貧困層の出現、孤独化
    ポジティブ:コラボレーションの進化、創造性

    ▼ネガティブな側面をさけポジティブな側面を実現するために求められるシフト
    ジェネラリストからスペシャリストへ
    コミュニティを築く
    消費から経験へ

全57件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネススクール教授
ロンドン・ビジネススクール教授
人材論、組織論の世界的権威。2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。2013年のランキングでは、「イノベーションのジレンマ」のクリステンセン、「ブルー・オーシャン戦略」のチャン・キム&モボルニュ、「リバース・イノベーション」のゴビンダラジャン、競争戦略論の大家マイケル・ポーターらに次いで12位にランクインした。

組織のイノベーションを促進する「Hot Spots Movement」の創始者であり、85を超える企業と500人のエグゼクティブが参加する「働き方の未来コンソーシアム」を率いる。

邦訳された『ワーク・シフト』(2013年ビジネス書大賞受賞)、『未来企業』のほか、Living Strategy, Hot Spots, Glowなどの著作があり、15を超える言語に翻訳されている。

「2020年 『超訳ライフ・シフト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

リンダ・グラットンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェームス W....
村上 春樹
デールカーネギ...
クリス・アンダー...
ウォルター・アイ...
伊賀 泰代
ダニエル カーネ...
有効な右矢印 無効な右矢印

ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>を本棚に登録しているひと

ツイートする
×