姑獲鳥の夏(1)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ずいぶん昔に読んだのだけれど、最近「鉄鼠の檻」を読み直したり「絡新婦の理」を読んだりしたところ、どうしても最初から読み直したくなったのである。

    シリーズの始まりにふさわしい名作ですわ。

    『どこまでもだらだらといい加減な傾斜で続いている坂道を登り詰めたところが、目指す京極堂である。』(本文より)

  • 10年以上前に書籍を読み、漫画版が出た時には漫画を読み、今回再読。

    流れを知ってからだと、京極堂との話のあれやこれやが、もうすでに伏線だったことに改めて感服!

  • 再読。
    初めて読んだ時は、京極堂や榎木津が主人公に対し、物の通りが分かっておらず思慮の浅い、危なっかしい友人という扱いで、評価が少々ひどすぎではと感じたが、今回は再読のため、特殊能力を持つ榎木津の忠告を聞かず突っ走る主人公に終始ハラハラ。

    また、読み手は読み手で、結末をうろ覚えのため、自分がどこかで何かを思い違えているという感じ、京極堂の忠告から、色々なことに惑わされているだろう自覚はあるものの、その正体が何なのか分からず。
    不可解な事件の状況、怪しげな登場人物たち、主人公の不安定な精神状態などが絡み合い、不穏な空気がこれでもかと醸し出され、物語の雰囲気に飲まれていく感じがする。

    作者の筆力により手のひらの上でいいように転がされ、訳が分からないまま、ただただ読み進める事しかできず、しかし、それが楽しかったりもする。
    次の巻でどのような展開があり、どのような結末が待っていたのか、確認するのが待ち遠しい。

  • 電子版で久々の再読。
    幻想的な雰囲気という点では最初にして最高到達点だと思う。

  • 麻薬みたいな本。
    読んでてトリップするような気がしたり、本が手放せなくなる。
    気が付いたらあっという間に読み終わる。

  • 何だこれは天才か。というのが第一印象。
    一度読み始めると頁を進める手が止まらない。ミステリー。
    ストーリー・登場人物どの視点から見ても魅力的な作品。
    続きも読みます。

  • 京極さんはじめました!

    難しいんかなと思ってたんですが、
    サクサクと読めて楽しすぎました!
    続き気になる。

  • ノベルスで持っているんだけど、電子書籍でも。
    久しぶりに読み返すと、「京極堂が笑った?!」「京極堂が出涸らし茶を入れた!」「出た、干菓子!(壺入り)」といちいち楽しく読んでしまう。
    関くんが少しずつおかしくなっていくのも、鮮烈な榎木津登場もどれも好き。

  • 何度も読んでいるが、やっぱり面白い。
    この世界観が、良いのだ。。

  • 謎が謎をよぶ上巻でした。
    何年かぶりに再読しようと電子書籍版を買いました。
    本当に長い。これで上巻なのかと思ってしまうがそれだけ丁寧に書かれていてネタも細かく調べられているし面白い。
    キャラも濃い。
    ライトノベルと言われる理由がわかる。
    しかし軽い読み物とは思えない!
    重厚!
    綿密!
    これが癖になる!
    読みやすいとは言えないけど読んで欲しいとは言えます!

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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