楽園のカンヴァス [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
4.30
  • (32)
  • (20)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 135
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (294ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • わたしは美術に詳しくなくて、ルソーの「夢」とかネットで検索しながら読んだくらいだけど、すっごくよかった! おもしろかった、感動した!
    とくにルソーやピカソの姿を描いた部分がすごくいきいきとしてて、ルソーやピカソをすごく身近に感じられるのがすばらしい。もっと彼らのことを知りたくなる。(でも解説書とか読んでも内容が頭に入らないんだよね。こういう上手な小説仕立てにしてもらうとすごくおもしろく読めるのに)。
    見つかったルソーの絵の真贋や、謎のコレクターや、そうしたミステリっぽいストーリーにもわくわくして、最後に謎が解かれたとき、安易かもしれないけどわたしとしては、ああそういうことなんだとものすごく納得して、カタルシスめいたものを感じたほど。
    同時に、情熱を持つこと、だとか、「この一瞬に永遠を生きる」だとか、ロマンティックな感じもなんだかすごく心にしみて。
    織江やティムの個人的な話についてもっとふくらませて長い小説にしてもよかったかも、とかまで思ったり。
    読後感もすごくよかったし、こういう小説もっと読みたい。
    原田マハさんの作品読むのはこれがはじめてで、このあと、絵画をモチーフにした短編集は次に読みたいけど、ほかの小説はどうなんだろう。

    • koshoujiさん
      初めまして。
      原田マハさんの作品にはあまり外れは無いと思います。
      絵画関係以外でも、「本日は、お日柄もよく」「キネマの神様」、或いは最新...
      初めまして。
      原田マハさんの作品にはあまり外れは無いと思います。
      絵画関係以外でも、「本日は、お日柄もよく」「キネマの神様」、或いは最新作「総理の夫」などもなかなかの秀作です。
      是非、お読みください。
      2013/09/02
    • niwatokoさん
      >koshoujiさま
      コメントありがとうございます。
      そうなんですね! ほかのおすすめいただいた作品もこれから読んでみます。
      >koshoujiさま
      コメントありがとうございます。
      そうなんですね! ほかのおすすめいただいた作品もこれから読んでみます。
      2013/09/03
  • アンリ・ルソーの最後の作品「夢」と対になる幻の作品「夢をみた」の真贋をめぐって、MoMAアシスタント・キュレーターのティム・ブラウンと日本人研究者の早川織江の2人が競うミステリー仕立ての物語。普段あまり関わりの無い美術関連の仕事(キュレーター・監視員・新聞社・コレクター・画家)が描かれていて興味深かった。
    面白くて一気読み。そして読み終わった後に、無性に美術館に行きたくなる本。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      この場合は、、、無償じゃなくて無性かな(スミマセン揚げ足取りみたいで)
      この場合は、、、無償じゃなくて無性かな(スミマセン揚げ足取りみたいで)
      2014/05/10
    • satomaringoさん
      ご指摘ありがとうございます!すみません。本当に「無償」じゃなくて「無性」ですね。タイピングミスお恥ずかしいです><
      ご指摘ありがとうございます!すみません。本当に「無償」じゃなくて「無性」ですね。タイピングミスお恥ずかしいです><
      2014/10/15
  • ルソーの幻の傑作「夢をみた」をめぐる物語。今や一児の母となった元天才ルソー研究者とルソーに魅せられたMoMAのアシスタント・キュレーターが時を超えて謎に挑む。

    二人の主人公が見せる絵画への情熱には胸を熱くさせるものがある一方で、恋物語のエッセンスもしっかり効いている。絵画好きな人なら、きっと楽しめる一冊。作中作「夢をみた」に描かれる20世紀初頭のピカソやアポリエール、ルソーらの様子も当時の雰囲気をたたえていて秀逸。

    惜しむらくはややネタバレ気味の序章か。あと、どうしてタイトルを「夢をみた」にしなかったんだろう?

  • 美術館行きたくなる。

  • 題材も好きだし、プロット的にも面白いと思うんです。ただ、個人的な好みで言えば、もうちょっと書き込んでほしかったというか、さらっとサクサクしすぎて物足りなかったというのが正直なところでした。
    「現在」でサンドイッチ構成にするなら、そこに出てくる家族や現職の様子にもう少し奥行きが欲しいし、あの対決がいかにも作り事なので、それを忘れさせるくらいに作中作にぐっとくる魅力が欲しい。ティムも織絵も今一つ厚みに乏しくて、多分作者の中ではもっと複雑な人物像がある気もするけど、それが読者にはあまり伝わってこない。

    美術がすごく好きな人にしかわからない話にならないようにセーブしたのかな、とも思うのですが、そういう「好きな人でないとわからない」エネルギーのほとばしりって門外漢にも伝わるものだと思うのですよね。
    個人的な好みで言えば、原稿用紙枚数が倍にていいからすべてに厚みを持たせてほしかったです。
    期待しすぎたのかもしれないですが、気持ちとしては★2つ半、ってところでしょうか。
    大原美術館には行ってみたくなりました。

  • この手の知識は細野不二彦の漫画「ギャラリーフェイク」を中心にしかないのだけど、絵画の来歴にまつわる謎に挑む展開にグイグイ惹き込まれた。終盤の皆の想いと決断が収束する展開が素晴らしかった。主人公 ティム・ブラウンの虚栄心に共感できず、そのティムに惹かれていく織江にも疑問を感じるが、一流の研究者ゆえの作品への愛がきちんと描かれていたのでそこはあまり気にならなかった。

    アンリ・ルソー展があるなら一度足を運んでみたくなった。

  • この物語は、アンリ・ルソーをこよなく愛する二人の研究者、ティム・ブラウンと早川織絵が、非公開のルソー作品の真贋鑑定を依頼され、7日間を競い合うという物語です。
    ティムはMoMAのキュレーター(学芸員)、織絵は新星の研究者、彼等がルソーに魅せられる理由は、子供の頃に受けた感動と衝撃が原点であり、最早理屈を越えています。時にはルソーを「友」と呼び、ひたむきに愛し続け、ルソーの真価を世の人々に知って欲しいと願っている。そんな彼等の言葉を通して、作者自身のルソーへの思い入れがひしひしと伝わってきます。
    絵を鑑賞する、絵を好きになる、それは心の底からわき起こる感動そのものなんだ、と読者に語りかけてくれているようで、大いに共感を覚えました。

    が、物語の方は正直期待外れでした。
    別につまらなくはないのですが・・・何となく先が読めてしまう展開だし、全体的に緊張感が欠けていて、人物造形や心理描写も軽いし浅い。
    サスペンスとしても、人間ドラマとしても、また、ラブストーリーとしても消化不良な作品。
    特に若き日の織絵に何も魅力を感じなかったので、何故ティムがあそこまで心惹かれたのか、未だに腑に落ちません。

  • 面白かった。

  • 面白くて止まらなくて一気に読めるのは間違いなし。

    この方の作品を読んだのは「本日は、お日柄もよく」につづいて2作目なのだけどどちらもちょっとだけ惜しい気がする。
    編集者とあと何度かの推敲をすればもっとよくなったんじゃないだろか。現代の編集者はそんなことしないんだろか。

  • ルソーをテーマにした小説なんて、今までなかったですよね。大好きな画家なんで、感謝です。重厚でペダンチックな小説かと思いきや、軽めで読者対象を広くとっていますね。
    作中小説に出てくるジョゼフには存在感を感じました。所謂、魅せられた人って、こうなるんですね。
    ただ、7日かけて読む理由とか、読書以外鑑定の時間の緊迫感の無さとか、ツッコミどころの多い小説でした。
    でも大事にしたいジャンルなので、次回テーマ「貴婦人と一角獣」に期待したいと思います。

全21件中 1 - 10件を表示

楽園のカンヴァスのその他の作品

楽園のカンヴァス ハードカバー 楽園のカンヴァス 原田マハ

原田マハの作品

外部サイトの商品情報・レビュー

楽園のカンヴァスを本棚に登録しているひと

ツイートする