金田一耕助ファイル1 八つ墓村<金田一耕助ファイル> (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 映画化され、一世を風靡した有名作品。
    横溝作品を文書で読むのは、僕にとっては初体験。
    あまりにも著名な推理小説作家ではあるが、文体にちょっとなじめなかった。

  • 子供のころに読んだ。
    「たたりじゃ~」でおなじみの怪奇風味の本格推理。
    古谷一行の金田一耕助が一番好き。

  • 今作は、探偵の存在感が少し薄い。何度も映像化されている作品。そうか、こういう視点で描かれてたのか。映像化作品では分からなかった。同じシリーズでも趣向が違っておもしろい。

  • 横溝正史は実は初読。昔のテレビCMと、文庫本表紙のおどろおどろしいイメージしかなかったので、昔の難解な文学的推理小説だと思っていたけど、すごく読みやすい娯楽小説だった。
    次々と事件が起こってキャラが動いて話が進む、漫画みたいに読みやすい。映像化が多いのも納得。

    あと老婆の「祟りじゃ~」と、湖の逆さ足・白いマスクの男はセットだと思っていたけれど、後ろの2つは犬神家の人々だった。名前だけ知ってて分かった気になってるのはいけないなあと思った

  • 初金田一耕助の小説を読んだ。名前だけは知っていて、作者の名前すら知らなかったのだが、ずっと1度は読んでみたいと思ってた。知人から2冊借りることが出来たので、嬉しい

  • なにが怖いって、なんか人間の汚いとこ全部出てる。お金そして、愛憎。そして、娯楽がすくない時代の人間関係というものは非常に大きな意味をもってしまうんどなぁ、とあらためてかんじた。

    • やまさん
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      体に気を付けていい日にしたいと思います。
      やま
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      体に気を付けていい日にしたいと思います。
      やま
      2019/11/16
    • keigo3813さん
      こんばんは。
      今日はこちらもとても良い天気でした。
      こんばんは。
      今日はこちらもとても良い天気でした。
      2019/11/16
  • 事件に何の影響も及ぼさない探偵、金田一耕助。
    今作はそれが極まっている。事件を積極的に解決し被害者を減らそうとか殺人を憎む正義感がこれほど薄い探偵も珍しい。作中で本人も語っているが金田一はほとんど何もしていない。ただ全てが終わった後に合理的説明をつけるだけなのだ。
    しかし横溝正史が描きたいのはそれではないのだ。敗戦後間もない日本の山村に漂う怪しげな妖気や身悶えするような因習を背景にした緻密な犯罪、そして過去から続く因果がある種幾何学的に推移し収束していく様(被害者の対称性や親子の因縁、辰弥とその子が懐妊する場所などはまさにそれである。)こそ、この作品の肝であり、それを語るのが金田一なのである。自ずから事件と距離を取ることになるのも納得だ。

  •  金田一耕助って探偵だからミステリーものでしょ?と思って読むとかなりびっくりした。伝奇や怪奇小説いったものの方に近い。そして金田一はだいぶサブキャラで出番がそう多くない
     最初の話の滑り出しは最高に面白い。八つ墓村の由来そして消えた黄金、その後村人が惨殺された事件、そして後継者になるべく呼ばれた男の前で起こる最初の殺人と不穏な空気のまま村へと行く
     全てが怪しさ満点でもう今後起こることに期待してしまう。そして因習溢れる村で期待通りのことが起こる!楽しい!だが主人公が気に入らない
     犯人に罪を被せようと狙われている、という点は同情すべき点だが、迂闊で、隠し事して追い詰められていく。村の立場がどんどん悪くなってるのに危機感がない。わりと気にかけてくれる金田一耕助が怪しまれないように何かあったら相談してと言われるのに相談しない。これがバレたらマズイとわかる程度に知能はあるが、好奇心で動き回るとかなりアレな人物。
     最初の方に自分の性格のマズさを語ってるけどそれでもこれはちょっとねぇ……良くも悪くも巻き込まれた一般人というべきか
     ミステリー小説として読むと肩透かしを食らうが伝奇としてかつての事件の謎や村の不穏さ、不気味な老婆に黄金の在り処となかなかに読ませる。主人公が気に入らないの以外はよかった

  • 映画は未見ですが、山崎努のイメージが強すぎて読む前の先入観が半端なかった。

    実際に読んでみると、確かに人はたくさん死ぬのだがおどろおどろしい雰囲気はそこまで強くなく、読みやすく極上のエンタメ作品であった。

    主人公の辰弥の目線で話が進むので、思った以上に金田一耕助が出て来ません。辰弥のいないところで事件解決に奔走してるのでしょうが活躍の場面が直接描かれることがないので少し物足りない感じがします。

    他の作品も読みたくなります。

  • 映画化もされている有名な作品だが、読んだことはなかった。映画の印象も殺人鬼だとか「祟りじゃ~」くらいしか頭に残っていないので、新鮮な気持ちで読めた。田舎の村で起きた連続殺人事件を解決する金田一耕助であるが、辰也の目線でストーリーが進行するためあまり表に出てこない。その裏ではしっかりと事件解決に邁進しているのだけどね。鍾乳洞での村人との命懸けの対立などスリリングな展開がずっと面白い。古い作品なので、読者への話しかけがあるなど語り方に古くささを感じるものの、現代で読むとそれがかえって新鮮な感じがする。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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