RIKO ─女神の永遠─ 「RIKO」シリーズ (角川文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2012年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (348ページ)
感想・レビュー・書評
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警察小説と言うより、大人の性愛、レズビアン女警が警察官を巻き込んでの衝撃事件。
男性優位主義が色濃く残る巨大な警察組織。その中で放埒に、そしてひたむきに生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から1本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは男が男を犯すという残虐な輪姦シーン。やがてビデオの被害者が殺されていく。驚愕の真相に迫る緑子に突きつけられた悲劇とは? 性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。《第15回横溝正史賞受賞作》詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めは、ストロベリーナイトを思い起こさせる小説だなと思った。警察という男社会の中で、辛い過去を背負いながら頑張る美人な女刑事の話。
けど、読んでいくうちに主人公の複雑な恋愛観が伝わってきた。この複雑さが他の小説にはない独特の面白さだなと感じた。
最初は恋愛に対してあやふやな態度の主人公に共感できなくて、イライラする部分もあったけど、だんだんそれがこの小説の魅力に思えてきた。もちろん、恋愛観が複雑すぎて主人公に共感はなかなかできないのだけど笑
作風は重厚な警察モノかと思っていたけど、思ったよりもサクサク読めた。シリーズ物で続編もあるらしいので、今後の彼女がどういう道をいくのか、続きも是非読みたい。 -
内情がわかっている者なら成し遂げられるのかも。そこに気づいたのは凄いが、そういう結論にもっていくか。それほど重要な存在だったということ?
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失礼な表現ですが、ストロベリーナイトより以前に女性作家が書いたストロベリーナイトでした。
女の人の方が心にぐさぐさ刺さるえげつないのを書くなとしみじみ思いました。 -
誰ですかこれを薦めたのは…
ものっすごいメンタル削がれるんですけどっ…!!!!(焦)
主人公リコさんの設定がものすごいです。
これでもかっていうくらい…えっと…
…女神です。もちろん性的な意味で。いや本当に。
そんな奔放で強かなリコさんがひたすら新宿という街と
警察組織とあとは色々とに揉まれてそれでも戦っていくっていうお話です。そのあれこれのいきさつが本当に心折れそう。
こんなチキンハートな自分みたいな人間は絶対に警察官になんかなれなかったな(確信)
でもね、あぁいうリコさんの姿ってね
強いようでいて、なんだかすごく弱いんだなぁと思います。
なんていうか、自分の思う“女性の弱さ”を体現したみたいな人だなぁと思いました。
普段こういう小説って全然読まないので、かなり刺激を受けました。
普段は見れない世界を覗ける小説だったので、非常に…
自分の生き様は草食系なんだなぁと改めて実感した一冊でした。(笑) -
女性刑事の話。なんかこう、男なんて消え去ればいいと思っ……。強いなあ、なんて簡単なことじゃないんだろうけど、すごいなあ。