源氏物語　千年の謎 (角川文庫) [Kindle]

著者 : 高山由紀子

• KADOKAWA (2011年6月25日発売)

感想・レビュー・書評

[oshikiri_inさんの感想 · 2012年12月18日]

本当に、個人的な感想文として。なのですが。

同人誌です。
展開と設定が下品です。

ワタクシ、高尚な物ばかりを読んでいるわけでは決してないですし、品のない内容をわざわざお話にしたものだって、世の人がオタクだのいう小説だったり、場所だったりも楽しんでいます。
だけど、これはいただけない。
色気がない。妄想をかき立てない。なのに中途半端に書き出してある分、品がない。

本物の「源氏物語」だって、欲しがりなおばかさんのお馬鹿な一生を綴ったものだけれど、それでも愛すべき人物だと思うし、置き換えて妄想してみたり、夢見て読ませるものがあると思っています。
それが、台無しだー。。。。

折角お金を出して買った本なののだからと、読み切ろうという努力がもの凄く必要。

そして、そこまでがんばって読んだのに、源氏物語のお話は途中までだったし。
それまでの話の中に出てこないのに、読み手は知っていて当然とばかりに、いきなり登場人物の名前がいきなり出てきたりするし。

新しい解釈を書き出したい、ただそれだけの同人誌みたいでした。

著者プロフィール

作家、脚本家、監督。慶應義塾大学文学部卒業後「メカゴジラの逆襲」で脚本家デビュー。監督・脚本作品として「娘道成寺 蛇炎の恋」がワシントンDCインディペンデント映画祭で最優秀賞を受賞。

「2019年 『かたみ仕舞い』 で使われていた紹介文から引用しています。」