- Amazon.co.jp ・電子書籍 (158ページ)
感想・レビュー・書評
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これ以上考えたら戻って来れないとゾッとするほど
深くまで考える。
という部分に、
やはり最前線で活躍している人は、圧倒的な思考量の上に成り立っているのだと、実感。 -
稀代の天才が、集中力や勝負勘をどう捉えているのかをこうして知ることができるなんて、本はやっぱり素晴らしい。
ビジネスについて将棋で得た視点からのアナロジーで論じる箇所があったが、すごく納得感があった。一芸は道に通ずる。
3章の集中力について書かれた箇所が特に良い。目指すべき境地のイメージが描けた。
集中力を上げたいですか?と聞かれたら全員がYESと答えるだろうけど、本気で鍛えようとする人は少ない。アクセスできるあらゆる情報を活用したい。より鋭く鋭く。
将棋にもチャレンジしたくなった。 -
ずっと読んでる本なので今更だが。登録していなかった。
才能とは継続できる情熱である。ということを言いたいがための本である、という印象。
私の好きなゲームにせよ料理にせよ、「好き」という情熱は、それを上達するために必要な努力を、継続させることが出来る重要な素養だ。人より強くなりたい、褒められたい、という承認欲求だけではモチベーションは維持できない。その行為自体が好きであるか否か、ということこそが肝要であるということを、この大天才が説いているということに、この本の面白さがある。
人には辛い努力であったり日々の退屈な研鑽であったりとした修行膳としたことを、「楽しめてしまう」ことこそが「才能」だ。それの正体は愛情であったり、思い入れだったりするわけだが、その枯れ尾花を明確に言い切っているわけだ。
「以前、私は才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている」。これを執筆された時、恐らくは無冠の時期であったろうと思う。その時に、この考えに至っていたからこそ今があるのだろう。
苦しまずにモチベを維持し続けられる、その競技への愛情こそが、強さに繋がっていくという、ペシミティブな考えに10年前に至っていた先生が、2023年の今年に至り、棋界で復活を果たし、若き天才と激闘を繰り広げている現状から読み返してみると、殊更味わい深く読める。 -
>守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる。守りたければ攻めなければいけない。
肝に銘じよう(°▽°) -
才能とは継続できる情熱である
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印象に残った点は以下の通り。
人間は本当に追い詰められた経験をしなければダメ。追い詰められた場所にこそ大きな飛躍がある。
記憶するだけでなく、自分のアイデアや判断を付け加え、より高いレベルに昇華させる必要がある。自分の頭で考えることが大事。
勝負の世界ではこれでよしと消極的な姿勢になることが一番怖い。常に前進をしないと後退が始まる。
日頃から実力を磨き、周りからの信用を勝ち取ることは、物事を推し進めるために大事。
先集中力がある子に育てようとするのではなく、本当に好きなこと、打ち込めるものが見つけられる環境を与えることが大事。
プレッシャーを克服するには実戦経験が大事。壁を乗り越えた経験をたくさん持つと良い。 -
「以前、私は才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている」