流星ワゴン (講談社文庫) [Kindle]

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  • 妻の浮気、息子のひきこもり、それに続くリストラ。
    徐々に崩壊していく家庭の中で、生きる目的を失ったとき、
    突然、目の前に現れた1台のワゴン車。

    過去の「たいせつなどこか」に連れてゆかれるたびに出会う絶望と真実。

    『「何も知らない」のと「すべてを知っていて何もできない」のはどちらが不幸せなのだろう』という言葉に胸が痛くなる。
    『あとにならなければわからないことは、たくさんある』自分の知っていたものなんてほんの一部だってことに気付かされる。

    すべてを知っているから変えることができる。

  • 『同じ星空でも、星座を知っている人と知らない人では見え方が違う』

    父親とは何か。「どうあるべきか」ではなく、「どういうものであるか」。それを示すために、見通し距離では解決不能な壁の数々を、その原因の一端も明示することなく、描写し、因果関係を超越する「時間」を経て、それをシンボライズした「星」に繋げている。書かないことによるメッセージが、これほどまでに胸に響く作品も珍しい。

  • 丁度一年前ドラマで放送あり。西島秀俊と香川照之、そして親子の関係が楽しみだった。原作にはTVでうたわれていない表現もあったが、親子関係含め後悔せずにどう生きるかを考えさせられた。今度、弟に会う4月読むように手渡したい。

  • TVドラマ版を途中から見逃していて、飛行機移動中に読んだ1冊。西島俊明と香川照之が大好きでTVドラマを先に観てしまったから、原作の雰囲気をそのまま味わえなかったのはちょっと残念。

  • 父と息子のファンタジーノベル.
    主人公・永田一雄?と息子・広樹,
        〃    と父親のチュウさん
    流星ワゴン(=Honda オデッセイ)の住人の橋本さんと息子・健太くん
    それと主人公の夫人・美代子さん(イケナイことをしている)

  • テレビドラマとは少し内容が違うけれど、これはこれで面白く読めた。チュウさんはかっこいいけれど、カズはイライラするけど。

  • TVドラマ(主演・西島秀俊&香川照之)の原作。
    人生の分岐点は多々あるけれど、やりなおしはできない。歴史にIfはない。でも現在を、そしてこれからの未来を、大切に生きていくことはできる。そう思わせる作品。
    ファンタジーだけれど、父と子・夫と妻・祖父と孫など家族のやり取りの描写はリアル。仕事は大事だけれど、家族にもちゃんと目を向けて大事にしないと。

  • 2015/1/29 Kindleで読了、【2015年-7冊目】TVドラマが面白そうだったので原作本を読んでみた。人生には分かれ道が無数にあり、その時には何も気が付かず、不意に結果だけが後から突きつけられる。過去に戻って、絶望的な現実を変えようとしようとしても、起きてしまった事実を変えることはできない・・・。でも事実は変わらなくても、心や感じ方は変えることができるかもしれない。主人公とその父(チュウさん)との過去の出来事に関する心の葛藤や初めて知る事実、怒鳴り合いながらも少しずつ変わっていく心のやりとりがいい。親は子供を育てながら、いくつになってもその頃の同い歳の自分を重ねて、自分は当時どんなことを思っていたのかを考えているという一節は心に残りました。ドラマではどのように描かれるのか楽しみです。

  • おもしろかった。
    大切な時が、何度もあったと思う。そこをどうやって来たか…今となってはこれ以上の現実を望むべくもない…

  • 人生の分岐点、しかも悔やんでも悔やみきれない思いの残る分岐点に舞い戻る。
    しかし、そこから将来を変えることはできない。
    身につまされることも多々思い起こされてしまう。

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著者プロフィール

重松 清(しげまつ きよし)。1963年、岡山県生まれの小説家。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て、フリーライターとして独立。ドラマ・映画のノベライズなどを手がけたのち、1991年『ビフォア・ラン』で小説家デビュー。
1999年『エイジ』で山本周五郎賞、2000年『ビタミンF』で直木賞、2002年『流星ワゴン』で「本の雑誌年間ベスト1」、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。
山本周五郎賞、講談社ノンフィクション賞選考委員を務める。2017年、早稲田大学文化構想学部客員教授に就任。
『とんび』、『青い鳥』、『流星ワゴン』をはじめ、多くの代表作がドラマ化、映画化されている。

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