鉄鼠の檻(1)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 所謂「百鬼夜行シリーズ」(そんなシリーズ名、刊行した当時あったかなあ?覚えてないなあ)の第三巻。

    当然、最初はあの常識はずれに分厚い講談社ノベルズ版で読んだのだ。

    読みながら、登場人物たち(特に僧侶)が何を言ってるのかさっぱり分からないので、日本の仏教のガイドブック的なもの、特に禅宗についての本を数冊購入して、それを傍に読んでいたことを思い出す。

    京極堂の論理的に明快にズバズバとものを言う横に、人に接するとモゴモゴして全く要領を得ない関口氏を置く事で、より一層京極堂の明朗さが際立つと言う仕掛けがなあ。流石だよなあ。

    そして例によってクライマックスに、満を持して、あの!あの黒装束に身を包み、二重回し!まあ冬だから!それを着たり手に携えたりして登場するわけですよ。
    これはもう古式ゆかしい名探偵の登場シーン。
    そして彼が謎を全て解き明かしてしまう。
    長い事鬱々としんどい思いをして読み進めていても、一途両断に、陰鬱な顔をして爽やかに事件を解決する。
    この爽快感こそ、シリーズの魅力なのだよなあ。

  • 「鉄鼠の檻(1)【電子百鬼夜行】」(京極夏彦)を読んだ。
再読。(ほとんど忘れているけど)
    
「姑獲鳥の夏」から読み直そうかとも思ったのだが、どうしても「鉄鼠の檻」が読みたくて前三作は端折った。
そもそもこのシリーズにそれほどの愛着は無くて、「鉄鼠の檻」以降は読んでないのである。
本作の舞台・雰囲気がすごく良かったという記憶だけが残っていて、再度となった次第。
    
いいことなのか、悪いことなのか、わからない。けど、多くの人間がそうであるように、私もあの『読む鈍器』を持ち運ばずに済めばと思い、電子書籍で読む。
    
さあ、まだ先は長い。

  • 確かに今のところ、人が消えたり、
    頭蓋骨から体が生えたりなどの
    不思議なことは起こっていない。

    俗世間を離れたところでのんびりしてみたくなる。

  • 西巷説百物語の文庫が出たことについて友人と話していて、京極作品を読み返したくなったので、一番好きな鉄鼠の檻(電子版)をDL。
    新書も文庫も繰り返し読んでいるけれど、何度読んでも私には難しい。
    禅についてのくだりも興味深いが、今川久遠寺コンビ?に益田の登場、榎木津そして美僧と盛り沢山で、登場人物の面白さも好きだ。

  • 2023/09/19

  • 読み終わった。

  • 全巻読み終わった。
    やはり傑作だが姑獲鳥の夏のほうが好み

  • 感想は最後に

  • 箱根の老舗旅館で不可解な死体が発見されるのを皮切りに、京極堂ですら存在を知らないという寺を舞台にして、関口君をはじめお馴染みのメンバーが巻き込まれていく。
    再読なのだが冒頭の禅問答のようなやり取りから引き込まれる。
    関口君に対する京極堂の仕打ちが相変わらず好き。「挙足を取って転んだところに止めを刺す」ところなんか特に。

  • 感想は読了後に

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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