新世界より(上) (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.89
  • (58)
  • (70)
  • (56)
  • (12)
  • (0)
本棚登録 : 929
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (382ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 積んでた本、やっと手を付ける。なんだかすごい世界感で、なかなか出てくる道具やキャラクターのイメージも具体的にはおぼつかないが、それでも中程からの戦闘シーン辺りから夢中で読んだ。全3巻からの長編にずっと躊躇して手を付けそびれていましたが、すごく面白いではないですか!早速次が気になります。次巻に続く。

  • 1000年後の日本。地名がどこを表しているかはよくわかりませんが、利根川が登場します。
    そして、主人公・早季の手記という形をとり、物語は進行していきます。

    牧歌的な風景、日本の伝統的な神道や仏教の儀式、異形の生物、呪力と呼ばれるPK能力・・・
    想像力をかきたてられるような描写が続きます。
    私は知識、想像力ともあまり豊かではないため、貴志さんが細かに描写している架空の生物をリアルに想像することができないのですが、アニメ化されている作品とのことなので、ミノシロモドキやバケネズミがどのように描かれているか、見てみたい気がします。

    上巻は、小学生時代から全人学級に進学した後の早季たちの身におこる出来事がつづられています。

    全人学級の課題の一環の夏季キャンプ。そして、早季たち5人のグループが夏季キャンプでミノシロモドキを捕まえた後からは、息もつかせぬ怒涛の展開が始まります。
    中学生くらいの、大人から見ればまだまだ幼いと呼べる子どもたち。この5人に過酷な運命が襲いかかってくるのです。

    物語全編を通して、不安、不穏を思わせる描写が続き、早季を中心とした5人の行く末がどうなるのか続きが気になります。

  • 新世界より(上)読み終わりました。

    貴志祐介さんは相変わらず小説で世相を切るよな…。

    ディストピアが継続しているように見える2021年の今の日本。

    本当にこういう未来が来ないとも限らないんだよな…。

    勘のいい子供たち、冒険的な子供たちだけが集められてしまうのは、大人たちにとってもチャレンジだったと思うんだよな…。
    という上巻。

  • 貴志氏はホラーと思って読んでいたらSFだな。最初の町が神栖66町だったり、利根川がでてきたり筑波山や霞ヶ浦、波崎海岸とどうやら舞台は茨城ではないか。近未来、壊滅した東京にかわり、茨城がメイン舞台となった話だ。ミノシロモドキとであった後からどんどんおもしろくなってきた。

  • 最初、設定に慣れるまでは読み辛かった。途中からは先が気になりどんどん読み進められるようになった。
    先が気になるので、このまま次へ。

  • 何か自分には合わなかった
    ラノベに近いのに本題に入るのが遅いからか
    うーん。でも多分私にだけ合わなくて皆は面白いと感じると思います。

  • 多くの謎を残したまま・・・。

    序盤はほとんど説明しながら物語が進む印象。
    分類をするならSFなのでしょうか。
    中盤から終盤にかけてやっと序盤の伏線等が絡んできて一気に面白くなってきました。
    上中下の上なのでまだまだどう物語が展開していくかわかりません。
    終盤の盛り上がりはかなり面白かったので、続きも期待して読みたいですね。

  • 色々な所で傑作と名高いSFなので、今更ながら読み始めた。
    呪力という超能力が使える閉鎖的な世界で育った主人公が、「外の世界」を知る物語。

    上巻までしか読んでないけど、ユートピアを信じて疑わなかった少年少女が
    徐々に疑問を抱いて成長していくというのは王道だと思う。
    ただ上巻で描かれる内容が、文字通り土臭い内容なので
    ファンタジーとしても、ディストピアとしてもイマイチに見えてしまう。

    例えるならハリポタの世界観を真似して日本で作ったら
    地味な上にダサくなったみたいな……。
    ただ読ませる力は本物なので、大逆転を期待して中巻と下巻読みます。

  • 姪から薦められて読んでみた。SFと思っていたがファンタジー色強め。キャンプに行くあたりから、どんどん面白くなってきた。中巻も楽しみ。

  • 前から気になっていた本。続きが気になって下まで一気読みしてしまった。私は異世界ファンタジーが好きなのだが、SFの不穏が畳み掛けてくる感じもまた違った味わいで好みだった。どのような世界なのか少しずつわかってくるのが面白かった。

全45件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

貴志祐介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
村上 春樹
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×