商業BLに、はまってよかった。
こういうお話、とても好きです。
本格的にBLにはまって2年目ですが、どうしてこの作家さんを知らなかったのか!?
元々ミステリー好きですが、孤島に洋館、男女の双子、儚げな兄と好きな要素満載で踊り狂っておりました。
ミステリーではないので仕方ないのですが、最初にもっと呪いを匂わせた方がいい気もしましたが、それも過度だと本筋見失うか。
<以後、ネタバレなので未読の方は読まないで!>
生きる気力のない人のため生け贄になるというのはリアルならば理解しがたいけれど、これは何となく季のエゴな気がしてなりません。
彼の呪縛をとくためと云いつつ、多分もう死ぬであろう自分を忘れさせないためかなあと。同じ状態で死んだら、柾嗣に更なるトラウマを植え付けるだけじゃないですか。
似た事をした話では、大名作「トーマの心臓」が思い起こされますが、あれはトーマが幼かったからであって…………とずっと思っていましたが、あれ?もしかしてあれもトーマが決して自分を忘れさせない様に呪いをかけたのかも?(がくぶる)
あと、思ったのですが、作者さんの描かれる女性が好きです。大体BLの女子は微妙な事が多いのですが、どの作品も女子の嫌な面を誇張した設定という事はなく、どの子もいい子で。
作中、秋彦さんとくっつけばいいのにと思いましたが、秋彦さんは眼鏡にベクトルが向いていたのですね(汗)
眼鏡さんは一番マトモで信用出来る人かと思ったら、もしかして黒幕だったのでは!?というオチに驚きました。
これが普通の漫画だったら、姉が死んで、双子の妹の方が主人とデキるんでしょうなあ。
全員がゲイなのは、まあBLだからいっか!
でも、その実、柾嗣さんはノンケですよね。うーん。
それから、誤植が一個。
「手に何したんだよ!」みたいな台詞があって、手?何かあったっけ??と思っていて、「季」の誤植と気付きました(笑)シリアスなシーンでやめて(笑)