最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント (中経出版) [Kindle]
- KADOKAWA (2012年4月19日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (223ページ)
感想・レビュー・書評
-
TOC(Theory of Constraints:制約理論)が会社でも謳われるようになり、上司から勧められた一冊。ただ読了後もTOCをあんまり理解した気に慣れていない(理解不足?)。私の理解だと本著はTOC理論に基づいたプロジェクトマネジメントの方法であるCCPM(Critical Chain Project Management)の解説書、という感じ。まだ業務経験が浅くて解決法のパートはピンと来てないけれど、現状分析の前半箇所は日本人の善意と働き方のジレンマみたいなものに納得しっぱなしだった。
CCPMの第一歩として個々のサバの管理が必要になるが、サバは責任感そのものであるからここがあぶりだせるか、皆の協力が得られるか、難しいところだと思う。こういう本を読んでうまくいくビジョンを想像しながら遣る人と上司がいうからやる人では熱量に差が出るだろうし、個々のタスクを五分五分の確立で終わるように管理されるのは最初心の負担が大きそう。(うまくいきだしたら変わると思うけれど)
もう少しTOCの根本にも触れてみたい。
以下は印象に残ったところ。
・TOC=最も弱いところが制約となる
=ボトルネック解消が全体最適への近道
・予算と時間はあるだけ使ってしまう
・マルチタスクのデメリット(とりあえず始める→同時に複数手を付けない、今はやらない)
・プロジェクト増加に伴って段どりの時間がかかる
・It must be simple, otherwise never works.
・キュータイムを減らす(待ち行列の理論)
・ODSC:目的?成果物?成功基準?の問いかけ
・ベテランの暗黙知を形式知に(段取り八分)
・タスクの適正サイズ=プロジェクト全体の2%期間
・サバをまとめてプロジェクトバッファで管理
・問題はない?→問題が起こるとしたら何?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
制約条件理論(TOC)をベースにしたプロジェクトマネジメントの対応について書かれています。
プロジェクトの工程管理については、TOCではお馴染みの部分最適の改善ではなく、全体最適の考えで説明がありました。
具体的な数字を元に説明がされていたので理解しやすいです。
また人に対してのアプローチに対して、具体的な質問方法があり取り入れやすいと思いました。
人に教えられるように説明されているので、とてもわかりやすく、すぐにでも実行しやすい内容だと感じました。
-
TOC、CCPMがわかりやすく紹介されている。人に焦点をあてたプロジェクトマネジメントの重要性が理解出来る本。