のぼうの城 下 (小学館文庫) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
3.95
  • (25)
  • (39)
  • (19)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 255
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (167ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人心掌握の真髄を知れた気がする。普段は仕事が出来なくても、周りに好かれ、慕われる人というのは、日頃から偉そうにせず、部下のことを思うリーダーだということを。歴史小説としては、大変読みやすく上下巻スムーズに読むことができた。途中で映画も鑑賞したので、楽しみながら読んだ。総合的な感想は月並みながら、面白かったに尽きる。戦国物を読むと不思議と闘志が湧いてくる。

  • うん。普通におもしろかった。
    あくまで普通に。

  • 初戦の地形を生かした策や、単身敵兵の前に出るのぼう様も胸躍る展開だったが、何よりラストが爽快だった。互いの戦いぶりをたたえ合い、無辜の農民を切り捨てた者に対して共に憤る姿は、双方の"器"を見せつけられた思いだ。

    また史実についても詳しく調べており、例えばとある堤防は現在の●●地方の一部現存するなど事細かに記されている。「現地へ出掛ける前にこの本を読むのだ」というレビューを複数見かけた理由が理解できた。

  • 三成の下知 忍城の水攻めのスケールが大きい。

    北条家の支城で唯一落ちなかったのが忍城。
    士分も領分も一体となり、成田長親という何も出来ないがゆえに手を差しのべ助けたくなる大将をいただいた忍城。
    敵方の大将三成も清廉な武者ぶりで気持ちが良かった。

  • 読書をするきっかけ
    大河ドラマを見るきっかけ
    歴史をググるきっかけ
    になった…作品です。
    読みやすく、引き込まれました。

  • 言葉使いが難しくないのでスラスラ読めた。戦国時代ならではのキャラクター物で、石田三成の人物像がこれで固まった気がする。
    上巻は戦は無く、戦うまでの経緯、下巻は戦から事後処理までが内容となっていた。
    のぼう様もとい、長親の活躍は凄いのだろうけども、手数が少なくて少しがっかり。重臣たちの活躍は面白かった。

  • 三成の失策から始まった忍城攻略戦だったが、初戦や水責めを巧くかわして終戦まで耐え抜いて終わるが、長親は確かに掴みどころがなく、クセが強い配下の武将たちを使いこなしていらなと思いました
    日本にはあまりいないが中国史などの名将などに雰囲気合うなと感じました

    船の上での踊りの為に野村萬斎さんをキャスティングしたのかと気付きましたが、どうしてもでくのぼうには見えずやはり違和感→ネットでもあった荒川良々さんなんか合うんですけどね

    上巻では悪役だった三成も最後は爽やかになって無事話がまとまったと思います
    大谷吉継はもっとしっかりとしないとって感じ
    戦国ものなんでもうちょっと戦闘シーンがあればとも思いましたが、水責めなんでどうしようもないですね

  • 7 余人には馬鹿が呆然としているふうにしかみえないその姿も、甲斐姫には、常識も慣習も屁ともおもわぬ孤高の男のたたずまいにみえた。

    142 おもえば名将とは、人に対する度外れた甘さを持ち、それに起因する巨大な人気を得、それでいながら人智の及ばぬ悪謀を秘めた者のことをいうのではなかったか。

    結局、長親は天才なのか、ただの愚直な人なのかわからなかった。このミステリアスな感じが読者を惹きつけるのだと思った。

    三成の漢気も良かった。戦は正々堂々、相手への尊敬があってこそだと改めて感じた。

  • 上巻での細かな長親の描写があったので、水上での踊りからの堤防決壊、形勢逆転まで、一連の流れに物語としての重みを感じることができました。
    ノロマの長親の印象が、最後の三成との会談の際には、キリッとした長親の顔を想像してしまうくらい変わっていて、楽しく読むことができました。

  • 戦の場面展開に勢いがあって面白かった。

全32件中 1 - 10件を表示

和田竜の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
64
横山 秀夫
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×