ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η Gシリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 謎解きというよりは人間ドラマ。かつてのシリーズの人たちの変化を感じる。
    物語の中の人の性格や振る舞いを、読者から見て破壊的ではない程度に、しかし時間が経った結果起きることが想定される程度自然に変化させる、というのはすごいことだなあと感嘆した。

  • Gシリーズは、ミステリーとしての面白さもさることながら、森博嗣の他のシリーズを束ねるかのように様々なキャラクターが登場する点が魅力だ。本作品ではそれがより顕著になってきたように思う。

  • 犀川先生、紅子の言葉?思考は好き。

    犀川先生の「だしておくよ」
    国枝先生の「あいにく、まだ」
    って面白くて笑った。

  • タカイ×タカイで「あれは、基本的に、自殺でしたので」と萌絵。
    10年後の「すべてがFになる」の舞台へ意外な人が見学へ行く、懐かしく思った。

    ■「多くの人間は、家族を作り、社会に定着する。天才には、それがない。社会に定着しないためだ。したがって、寂しさというものはない。何故なら、最初から最後まで、寂しさしかないからだ。孤独しかない。この世には、自分と、自分を取り巻くものの二つしかない。冷凍されて眠ることは、ある意味で、社会に定着する唯一の方法かもしれない。かなり積極的で、協力的で、最大限に譲歩した選択とも(略)

  • 謎解きを期待すると肩透かしを食らうけど,森博嗣のシリーズでは,なぜか良くあることだと解釈してる自分がいる.
    Vシリーズから懐かしい人物たちが登場したり,オールスター登場みたいな感じだった.
    また,すべてがFになるの伏線と呼ぶべきか(違う気もする),飛行機事故の真相が明らかにされるなど,S&MシリーズとVシリーズを読んでいないと分からない,言い換えれば過去からの作品のファンを喜ばせる演出が多数盛り込まれていた.西之園にとっての一つの決着がついたのも良かった…感想が多くなる,文書量の割に密度の高い巻だった.

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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