芋粥 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (17ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 1. 好きなものを飽きるほど飲んでみたい、そして飽きたい。そんな願望をもったことはないだろうかと自分に問うてみた。


    2. お酒は20代でこそ浴びるように友と飲んだが、今では量よりも質になり味を嗜む程度になった。しかし飽きていない。


    3. 握り寿司は飽きるほど食べてみたいと思っていた一つだ。20代では高かったのでそんなに機会がなかったが、今では良質の食べ放題が楽しめる。握り寿司も不思議と飽きず、食べ終わってもまた食べにきたいと思う。


    4. こう考えてみると、時代が違うのではないかと感じた。昔は階級制度がありなかなか口に入らない馳走があったに違いない。今はお店に行けば何でも食べることができよう。


    5. 時代が便利になった一方で、好きなものを飽きるほど飲んで飽きてみたいという願望自体は、案外贅沢な願望なのかもしれないと思った。

  • これは分かりやすい。最後に著者自身の解説まである。今の時代だと一つの欲望が叶ったら、それよりも高い次の欲望が生まれる。それを繰り返して、最後には失望を味わう。そんな世の中になっちゃったね。それにしても藤原氏の権力は狐にまで及んでいたとはスゴい。

  • 芥川龍之介はどこか苦手意識があったが、これは読みやすかった。芋粥食べてみたい。

    夢が叶えられた瞬間色褪せることってあると思う。しかも、それは必死で掴んだものでもそういった面はあるが、努力しないで得たものは尚更。
    虐げられてきた境遇から、何の努力もせずに何も自身が変わらずに密かに思い続けていた願望があっさり叶ってしまう。五位はこれから何を糧にして生きれば良いのだろう?

    利仁の意図も気になる。五位の夢を叶えてどうしたかったのだろう?五位の唯一の楽しみを打ち砕いてこれから何の希望もない五位を嘲笑うことを目的にしたことなら、かなり陰湿だが…

    焼肉だって、たまに食べるから美味しいんですよ(違)

  • 景色の描写が味わい深く、とても美しかった。
    これだけで読んで良かったと思う。

    また、五位のなんとも言えないキャラクター。
    みすぼらしく惨めだが、それがいじらしい。同情をひくというか、庇いたくなるというか。
    ふつうおどおどしてばかりのキャラには反感を抱きそうなものだが、五位に対して愛着がわくのは、表現の力なんだろうなあ。

    結末については、自分なりの考えがあったのだけど、ほかのレビューにも納得。「欲望から解放された希望ある終わり」と「欲望を失い惨めな一生」、真逆の結末が生まれる。

    が、欲望を持ち続けたい心と、欲望からの解放は両立するのかもしれない。『地獄変』でも解釈が分かれるような仕掛けを使っていたが、この作品もそうだったりするのだろうか。

    長文なので詳細はブログに:
    http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2015/08/blog-post_3.html

  • 夢は夢として残しておく方が幸せなのか
    手に入れると色褪せてしまうのが世の常

  • この人にとっての表現とは、自分なりに料理したものを提供することではなくて、材料を思いついたところまでなんだろうな。たぶんいつもそこがこの人の到達点できっと人生の終着点もそこなのだろうな。きっとそう生まれたんだろうな。

  • 小学生のときに文学全集で読んだきりで、この年齢になってようやく再読しました。
    小学生のときは芋粥の描写に心をつかまれて、それをきっかけに思わず芋類が好きになってしまったほどでしたが、今回読んでみて、景色の描写もとても詳細で美しくて、情景が目に浮かぶようでした。みじめに描かれているはずの五位のキャラクターにも愛着を感じてしまいます。
    ただ、読後はやるせなさが残り、もの悲しいような気持ちになってしまいました。

  • 思い焦がれ、手に入るわけないと思っていたものが、今まさに手に入ろうとする瞬間。心で思い描いているうちが、物足りなさはあるけれど一方で幸せだったんだと気づくみたいです。

  • 芋粥は、いじめで辛い。鼻もややいじめっぽくて辛い。
    でも芋好きとしては、この芋粥食べてみたい…。

  • 年に一度ふるまわれる芋粥を楽しみとする主人公。
    ただちょっと冗長かな。

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