鼻 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (8ページ)

感想・レビュー・書評

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  • コンプレックスってのは「他人に嘲笑われたくない」ってとこから解消を目指すものだと思いがちなのだけど、実は一番の敵は自分なんだよな。内供にとっては嫌な感情を持ち続けてきた時間の方が長い。それがいきなりプラスに転じるのは天地がひっくり返るような衝撃を生むわけで。その衝撃に耐えられる準備をしているか。俺だったら自分の感情と折り合いをつけられないかも。漠然と「鼻が短くなったらどんなに良いだろう」と考えた内供にとって、短い鼻の心地よさは逆に他人の視線を意識することになり、窮屈さを生む結果となってしまった。

    他人の視線なんて関係ないのだ。内供が急な変化にどう気持ちを整理して、落とし前をつけるか、それだけなのだ。

    【読了時間:11分 / 1日】

  • これからは欲を異常に出し過ぎるのはやめようと思った

  • これを読んで「外見は気にするな」「慣れたものが愛おしい」という訓示だと気づく子供がいたら、それはそれで好きになれないかな笑

  • きもちわるいー

  • 大きく二つの人間の感情があった。

    一つ目は、傍観者の利己主義。
    他人の不幸には同情はするものの、幸せになると素直に喜べない、もう一度不幸に陥れてみたいような気にさえなり、消極的な敵意さえ抱くようになるという、人間の矛盾した感情。

    人間はそういう気持ちを持っているものだと知るだけで、自分を守ることができると思う。

    二つ目は、デリケートに出来た自尊心を傷つけられる事による自己喪失。

    鼻を短くするため頑なになり、人となりまで変わってしまう僧だが、最後は結局長い鼻に戻って安心する。
    そんな僧のデリケートさが伝わってくるのか鼻などは気にかけないと云う風を装う所。

    自尊心を傷つけられると、つい反応し迷走し苦しくなる。ただ、一つ目の感情により、他人はどちらにせよ自分の自尊心を傷つけてくるものである。他人によって自尊心を傷つけられ苦しむ人は、どんな改善を試みても結果苦しむのだと思う。自分はそれで良いんだと受け入れる方が良い気がする。

  • コンプレックスを克服できるかどうかは自分の気持ち次第。コンプレックス自体が解消されても、他人の目を気にし続ける自分自身がいる限りは変わらない。
    そして他人側。
    その人がその不幸を、どうにかして切りぬける事が出来ると、今度はこっちで何となく物足りないような心もちがする。そうしていつの間にか、消極的ではあるが、ある敵意をその人に対して抱くような事になる。
    そう書かれてる。面白くないという嫉妬のような感情。どちらの立場も少し解る。他人のことを気にしないでいられたら良いが、他人と関わる以上は仕方ないのかなあ。

  • 人が不幸を脱した時、周りの人間は二つの感情を持つ。一つはもちろん祝福。そしてもう一つは、どこか面白くなくもう一度その不幸に陥らないかという感情。後者の感情は内供を傷つけることとなる。このような感情を持ってしまうのは器が小さくて浅い人間なのだと感じた。自分もその1人だが。。それから、人によって大差のつくことが少なく、かつごまかすことのしづらい「鼻」という部分を使って主人公の不幸を表したことがより話に深みを出していると感じた。

  • 人間心理を描くのが上手い芥川龍之介。 コンプレックスを気にしない強さがあればいいが、やはり内心気になるもの。人のコンプレックスを、可哀想と思いつつも内心面白がる気持ち、或いは人のコンプレックス解消を良かったと喜ぶが本音は少し詰まらないと思っている周りの人々。 他人の不幸は蜜の味?

  • ‪鼻が長いのがコンプレックスだったとある僧が、鼻を短くする事に成功するも結局人に笑われて、世の中には他人の不幸には同情しても、他人の幸せは面白く無いと感じる人がいるんだよねーみたいな話し。‬

  • 不朽の名作と言われ、夏目漱石も絶賛した作品です。鼻が長いコンプレックスを持っている僧侶の話ですが、そこに表現されている人間心理の深いやり取りから、人は何を考えているのかわからない怖さを感じます。同時に、自分の考えや感じ方は誰にも知られてないと思うのは間違いで、こう言った文豪作品に過去の自分が表現されていることが多いです。
     
    人は言葉だけでコミュニケーションをする訳じゃなく、ちょっとした表情の変化、発する氣の変化、無言のままでもコミュニケーションを完結できます。ほんと複雑かつシンプルですね。これが私が強く感じたことです。この作品の一般的な捉え方は、もうちょっと違う部分にあって、それは誰でも読んでみれば感じ取ることができると思います。

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