地獄変 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (29ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代、たいへんな人格者である大殿様。その大殿様にお仕えした絵師の良秀、そして女房としてあがった良秀の美しい娘。娘に可愛がられた猿が一匹。

    平安期の装束、文化など知らない身でも一語一語噛みしめるように読むことで、それなりに情景を思い浮かべることができる。

    絵師良秀が地獄変の屏風を完成させる為、この世に地獄を出現させることを望み、その地獄をあくどいまでに演出する大殿様。
    狂気の世界の演出だ。
    芸術を大成させる為、ここまでやる人間。その心はもうすでに地獄に堕ちているのだろう。

  • Kindle無料版にて。
    自分の中でちょっとした芥川ブームが来たので、有名そうなこの作品を読む。
    少し長めでしたが、なかなかに面白かったと思う。
    電車乗り過ごしたし(笑)
    芸術に魅せられ、狂ってしまった男の話か。
    ただしスッキリしないところもかなりある。
    すべての人々に尊敬されているっぽい大殿様もやっぱり狂っているような気がするし、娘もなんだかんだ狂っているような気がするし。
    狂っている人だけが登場していると思えば、納得も出来るか。
    いや、世の中に狂っていない人などいるわけがないのか。

  • 中学校の必読図書で読んだのがはじめてだと記憶しているが、その時は無理矢理の読書だったので、感想らしい感想が持てなかった。
    ティーンエイジャーの後半になってから、読み直し。
    少しは理解できるようになったかな。

    理不尽な話だとは思うが、芥川龍之介のこのような人間お描き方が好きだ。

  • 元は宇治拾遺物語に納められた話。
    良秀は自分の絵のためにいつか愛娘を死なせてしまうことがわかっていたから、「時々独りで泣いてゐた」のかな。

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