蜘蛛の糸 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 57
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感想・レビュー・書評

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  • 読んだことのなかった名作。
    たとえ悪人でも、善行を行うことは大切で遅すぎる事はない。
    ただ、そうして善行を行えど、真に心を入れ替えず、自分本位の浅ましい心のままでは、結局は地獄に戻る事となる。
    という教訓なのかもしれない。。
    上っ面だけではなく、真に改心する必要がある。今の自分にとても刺さる作品でしたり

  • 1. 利己的な考えは自らを滅ぼす。

    2. 自他共の幸せを考えながら行動に移せば、きっと良い結果につながる。

  • 読まずにいた名作その1、まさか10分ほどで読み終わるとは思わなかった。気になった点は二つ。
    一つ、蜘蛛を助けたくらいでその他の罪を赦して極楽に来てもいいと思えるお釈迦様の心の広さが不自然。
    これはやはりお釈迦様だから、に尽きるのだろう。しかしこの大らかさは、情状酌量や恩赦にもつながる。要は、本人が罪を犯してしまったらそれだけでもう裁かれる対象なのではなく、他の要素からも多面的に見るべきだということ。合理的に見えるもののみを評価対象にするだけでは人は裁けないのだ。
    一つ、カンダタは他の人にも情けをかければ助かったのか。
    こちらも難しい。正直蜘蛛の糸に他の人が登って来たらやめてくれと言いたくなるものだ。しかし、これは偶々カンダタの所に降りて来た蜘蛛の糸なのだから、他の人が後続として登ってくるのも無理はない。お釈迦様はここで更にカンダタを見極めようとしていたのだ。蜘蛛の命を助けたのに、地獄では周りの命を重んじなかったためにお釈迦様はガッカリされたのかもしれない。一度くらいの善行では救わないなんて上げて落とすのがお上手ですね。
    こう考えると、一つ目の話にも納得がいく。ただでは助けてはいないのだ。どんな状況でも他者を大切にできるならば救ってあげてもいいよくらいのスタンプだったのか。こういう寓話はいくらでも考えが及ぶので楽しい。

  • 私は御釈迦様のように、罪人に一度でも情けをかけられるか。

  • 子供の頃に読んだきりだった短編。国語の教科書に載っていたのかもしれない。

    大人になるにつれ、「神様」と言われるものはいるのかもしれないけれど、それはひどく気まぐれな存在なのだろうと思うに至った。
    「蜘蛛の糸」で描かれているお釈迦様は気まぐれなようでいて、でもどこかそれとはまた違った存在に感じる。

    この時代の文章はきれいで、それが救い。水晶のような水に白い蓮が咲く極楽浄土は、それは美しいところなのだろうと思うくらいに情景が目に浮かぶ。
    地獄の描写も、地獄絵巻などの印象があるからか、情景が目に浮かびやすい。


  • めっさ有名なこの話だけど、実際に原文は読んだことがあるようなないような。
    とは言えちゃんと読んでみると、この話のポイントは以下の2点に集約されるのではなかろうか。
    1.ヤクザのゴミ拾い理論
    カンダタは基本的には極悪人であるにも関わらず、一度蜘蛛を助けただけで地獄から天国に抜け出すチャンスをゲットできるわけである。
    これくらいで良いなら、俺なんて今までに虫を1000匹くらいは助けてきたよ、と言い出す輩が出てこないとも限らないが、多分そういうやつらに対しては
    浅ましい心がどうとか言ってダメに違いない。いやそうだきっと。
    てか虫を助けてなくても、普段は良い人っぽいのに、ある日ちょっと嫌なことをされただけで、あの人って腹の中では何考えてるか分からないとか言われて、ホント女子って面倒よね、嫌だわ。
    お釈迦さまって小指立ててるし、女子っていうかゲイっぽいから、きっと女子力高くて面倒くさいよ、分かる分かる。
    2.インスタ映え
    この何キロあるんだか分からん位の高さをロープで登ろうっていうんだから、途中で何度も休憩する必要があるに違いない。
    そういう場合、インスタで絶壁で途中でテントはってくつろいじゃってる私ってスゴイ、というのをカンダタが見てたら、きっと蜘蛛の糸を体に巻いていって、途中で休んでも落ちない、みたいなことを考えていたのではないか。
    そして写真を撮ってインスタに上げて地獄なうとか呟いたんではないか。
    カンダタもまたインターネット時代に翻弄された一匹の迷える子羊だったということか。

  • 人間のどうしようもなさ、愚かさ。
    物語に根底に流れる人間の救いようのなさ。

  • わかりやすく、教訓的な作品。

  • 自己中心的な人はこうなるということを示された本。自己中心的な考えをやめようと思った

  • 日本の誰しもが知っている超有名作。

    でも昔読んだときとは少し違う感想でした。カンダタ(本当は漢字表記)は実際には蹴落としたりしたわけではないという。これはマンデラエフェクトと言えるんじゃないかと思うんですけど、ほとんどの人は蹴落としたり、直接危害を加えたと思ってるんじゃないかな?

    でも実際にはカンダタはパニックになって大声で叫んだだけ。『自分だけが助かろうとする無慈悲な心が〜』と書かれているが、それだけのことで目の前にぶら下げられた希望を一瞬で絶ち、絶対的な絶望を与えられなくてはいけないのか・・・

    神は人間を弄んでいるだけなのかもしれない。それはどの宗教の神でも同じで、どんなに苦しみを受けても決して助けは来ない。今回はお釈迦様、助けようと思ったきっかけも蜘蛛を助けた(というよりは見逃したに近い)というだけの理由。朝の蜘蛛は神の使いという話もありますが、理不尽さを感じざるをえません。

    キリスト教でも様々な地域で信者が理不尽な目にあっている。日本で言えば潜伏キリシタンでしょう。神の沈黙に対する絶対的な答えは誰しもが得られないことです。

    『蜘蛛の糸』という作品は本当に短い。短すぎてどうしようもない。だけどおもしろい

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