蜘蛛の糸 [Kindle]

著者 :
  • 2012年9月27日発売
3.61
  • (40)
  • (75)
  • (103)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 879
感想 : 85
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (8ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • YouTubeにて声優の小久保寿人さんの朗読で。

    私の通っていた小学校では、給食の時間に朗読テープを全校放送していました。
    芥川龍之介の『蜘蛛の糸』も、その時間にはじめて聞きました。
    今回、またこの作品の朗読を聞いてみて思ったのは、よく言われる事ですが、非常に映像的だということ。
    私の頭の中では何故かアニメとなって展開されるこの短いおはなしは、焼き付くように記憶に残っており、私は未だに蜘蛛が殺せません。
    蜘蛛の糸を辿って登りゆくカンダタが、後ろを振り向いたときの恐怖は忘れられない。
    カンダタはどうすればよかったのでしょうか。
    そしてカンダタにならないと自信を持って言える人間はどれほどいるのでしょうね。
    私は言えません。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      5552さん
      > 絶対に取り戻せないものを
      存在を全否定するコトで相手の心を挫く。悲しいけど歴史はその繰り返しですね。。。

      モフセ...
      5552さん
      > 絶対に取り戻せないものを
      存在を全否定するコトで相手の心を挫く。悲しいけど歴史はその繰り返しですね。。。

      モフセン・マフマルバフの「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」(現代企画室)を思い浮かべているが、そんな気にはなれない。


      2022/04/25
    • 5552さん
      猫丸さん
      残念!
      私のとこのセの字は最後の一冊だったんですよ。
      猫丸さんとこのセの字のモリスは売り切れちゃったのかな、それとも元々入荷...
      猫丸さん
      残念!
      私のとこのセの字は最後の一冊だったんですよ。
      猫丸さんとこのセの字のモリスは売り切れちゃったのかな、それとも元々入荷してなかったのかな〜
      ネットを覗くとけっこう記事があるみたいですね。
      人気なので、またバリエーション増やして再販してほしいです。
      ダイソーにもモリスのリメイクシートが売っている、という記事もみつけました。
      欲しい〜。純和風の家ですけど。めっちゃ浮くと思いますけど。

      書店、文具店巡り、何か収穫は有りましたか?
      2022/04/27
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      5552さん
      今見たら、コメントがダブっていたので一つ消したら、、
      収穫ですが、予定が外れたのと、思わぬ拾いモノがありました!「銀座百点」...
      5552さん
      今見たら、コメントがダブっていたので一つ消したら、、
      収穫ですが、予定が外れたのと、思わぬ拾いモノがありました!「銀座百点」最近見掛けなくて。もう置かないんだろうと思っていたら、一冊残っていました。

      モリスですが、仕入れは店舗毎に違うのでしょう。もう一カ所、セの字があるので覗いてみる予定です。
      2022/04/27
  • この「蜘蛛の糸」は子供向けに書かれたらしいのですが、意外と深かったです。

    芥川龍之介がこの作品を通して言いたかったことは「人間はいくら慈悲の心を持っていても、追い詰められるとやはり利己心(エゴ)が勝ってしまう」ということかなと思いました。


    芥川龍之介の嘆息がこちらまで聞こえてくるかのようです笑

  • 極楽の朝の眩い光に輝く御釈迦様。蓮池の下の<血の池地獄>に蠢く罪人たち。大泥棒の犍陀多(かんだた)は、現世で「蜘蛛」を救ったことがある。銀色の「蜘蛛の糸」が天上(極楽)からスルスルと垂れてくる。蜘蛛の糸を伝って上へ上へとのぼっていく犍陀多。地獄から極楽との間は何万里もある。息が切れて犍陀多が下を見ると、数限りない罪人たちが蟻の行列のように登ってくる。「こら罪人ども!蜘蛛の糸は俺のものだ 下りろ下りろ!」・・・自分だけ地獄から抜け出そうとする無慈悲な心に空しさ覚える御釈迦様と、救われない罪人たちの物語。

  • 私は御釈迦様のように、罪人に一度でも情けをかけられるか。

  • 読んだことのなかった名作。
    たとえ悪人でも、善行を行うことは大切で遅すぎる事はない。
    ただ、そうして善行を行えど、真に心を入れ替えず、自分本位の浅ましい心のままでは、結局は地獄に戻る事となる。
    という教訓なのかもしれない。。
    上っ面だけではなく、真に改心する必要がある。今の自分にとても刺さる作品でしたり

  • 1. 利己的な考えは自らを滅ぼす。

    2. 自他共の幸せを考えながら行動に移せば、きっと良い結果につながる。

  • 読まずにいた名作その1、まさか10分ほどで読み終わるとは思わなかった。気になった点は二つ。
    一つ、蜘蛛を助けたくらいでその他の罪を赦して極楽に来てもいいと思えるお釈迦様の心の広さが不自然。
    これはやはりお釈迦様だから、に尽きるのだろう。しかしこの大らかさは、情状酌量や恩赦にもつながる。要は、本人が罪を犯してしまったらそれだけでもう裁かれる対象なのではなく、他の要素からも多面的に見るべきだということ。合理的に見えるもののみを評価対象にするだけでは人は裁けないのだ。
    一つ、カンダタは他の人にも情けをかければ助かったのか。
    こちらも難しい。正直蜘蛛の糸に他の人が登って来たらやめてくれと言いたくなるものだ。しかし、これは偶々カンダタの所に降りて来た蜘蛛の糸なのだから、他の人が後続として登ってくるのも無理はない。お釈迦様はここで更にカンダタを見極めようとしていたのだ。蜘蛛の命を助けたのに、地獄では周りの命を重んじなかったためにお釈迦様はガッカリされたのかもしれない。一度くらいの善行では救わないなんて上げて落とすのがお上手ですね。
    こう考えると、一つ目の話にも納得がいく。ただでは助けてはいないのだ。どんな状況でも他者を大切にできるならば救ってあげてもいいよくらいのスタンプだったのか。こういう寓話はいくらでも考えが及ぶので楽しい。

  • 天国と地獄と聞くと小さい時にNHKか何かで見た蜘蛛の糸のアニメ
    地獄の様子がすごく怖くて天罰と聞いても、この蜘蛛の糸を思い出す!

    本では始めて読んだが、教育としてもいい本なんじゃないかと思った。

  • Kindleの青空文庫で無料で読めたので。
    初めて読んだのは子供の頃の絵本でだったかな。
    短編で面白いよね。何回も読みたくなる。

  • 読んだことがあるのか、ストーリーを知ってるだけなのか分からなくなったので。結局分からなかった。

全85件中 1 - 10件を表示

芥川竜之介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×