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感想・レビュー・書評
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一つの殺人を三者三様に語る不思議な話。記憶が当人に都合よく捻じ曲げられ得るものなら全員が真実と思っているものを語っている可能性もあるのか。
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死んだ思うてネトラレ
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【羅生門的アプローチ】⇒「羅生門」⇒映画「羅生門」⇒「藪の中」
羅生門もそうだけど読者に考える余地(想像させる余地)を残す作品だな。カタルシスは生じない。しかし,語りすぎて野暮な結びにしない姿勢? -
同一の出来事を複数の視点から語る多元焦点化で構成されている。
どういう解釈も成立しうる可能性がある、ことに複雑な人生の本質的な姿がある、という解釈に賛成。
読めば読むほど解釈が変わる、読書の愉しみの本質がここにある -
事の真相を究明したく、何度も読んでる。謎解きのヒントがありそうで、なさそうで愉しい。
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芥川竜之介『藪の中』は、黒澤明監督『羅生門』の原作になった作品である。
一つの事件を複数の人物が語る、「多元焦点化」の手法がとられている。事件の真相は、結局わからない。
だから、事件の真相は、藪の中。
「藪の中」という言葉は本作品から生まれた。 -
事件は藪の中の語源になる作品。
結局どうなの?!って思うけど、亡くなった夫の証言を信じてあげたい。 -
木こり、旅法師、放免、おうなその他メインの3人の証言から構成される推理小説の一種。
証言に矛盾が生じており読み終わったらもやもやする。 -
真実は藪の中、なんて時々言及されるこの作品。良かった。すっきりはしないから読後感がいいとは思わないけど、面白い。