眉山 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (11ページ)

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  • 小説家の「僕」が訪れた飲み屋に勤めている、ちょっと無知でおしゃべりな女性、綽名は眉山。
    「僕」を含む店の客はドタドタと足音がうるさく、おしゃべりな眉山をちょっとうざったく思っており、「あの店は眉山がいなけりゃもっといいのになぁ」なんて影で笑いながら噂している。
    うざったく思いながらも店に通い続けていたが、ある時眉山は持病で亡くなる。
    彼女がいなくなってから、「僕」や他の客は、彼女が働き者だったことや、気立てが良かったことなどに想いを馳せる。
    「眉山がいなけりゃなぁ」なんて言いながらも店に通い続けていた客たちは、眉山がいなくなった後、その店に行くのをやめてしまったのが切ない。

    眉山のキャラクターがコミカル。彼女に対する「僕」や他の客の言葉はストレートに辛辣だったりするけど、それがかえっておかしみを醸し出す。
    眉山がいなくなったあとの会話も、だから素直な気持ちなのだということが分かって、しみじみ・すとんと心に落ちてくる。
    太宰先生はベタベタっとした女性か、無垢な少女を書くのが上手いと思ったけど、こういう、いわゆる三枚目的な女性キャラもいきいきとしていて良い。

  • 涙が溢れてしょうがなかった。

  • 馬鹿にしていた相手が実は病気だとわかり、狼狽する話。

  • 初めて音読アプリで聴いてみた。
    家事をしながらなかなかいい時間を過ごせた。

    心にぽっかり穴が開くような淋しい気持ちになる作品。
    面白いなんて一緒に笑ってた自分にもなんだか悲しくなる。

  • 意外と悲しい話だった。

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著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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