皮膚と心 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想 : 10
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感想・レビュー・書評

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  • 読み途中:旦那さんの性格がほんとイケメン。
    不器用ながらも行動に移して、奥さんのことを想っているのが伝わってくる。素敵…。
    奥さんの方も、自分をとことん卑下してしまっているけど、自分が実家のあれこれを背負うとなれば責任感を見せているし、旦那さんのこともしっかり尊敬している良い奥さんです。
    かわいいなこの登場人物たち

    読み終わり:おお、それは良かった…!となるラスト。
    奥さんのネガティブ思考はラストまで相変わらず(なんなら加速)だけど、もはや愛嬌。
    最初は、どうなるんだこの奥さん…とハラハラしながら読んでたけど、すっきりする終わり方でよかった!
    嫌な人物が誰1人出てこない、良いお話でした。

  • 太宰治の書く女の人は、ほんま可愛い。
    この主人公も、容姿がダメで自分のこと「おたふく」とか言ってるけど、それがまた可愛い。皮膚病になって、気分ドン底になって、ダメダメな夫に恋をしてる自分の女な部分に気付くとことか、ほんまに、なんていうかなあ。
    昭和のダメんずウォーカー。
    そして、皮膚病にかかる女の夫が、資生堂のデザインしてるとか、小技がオシャレ。ラストもオシャレ。小説の神か!

  • 太宰作品の見方が変わる。なんか、楽しいなあ。

  • 主人公の病みっぷりが端から見てると楽しい(笑)
    女心共感できますけれども。
    旦那様イケメン。

  • 太宰治の作品でいわゆる"トキメキ"を感じることができるとは思っていませんでした笑
    主人公のネガティブ思考にもいじらしさを感じられて、主人公はきっとおたふくなんか気にならないような可愛らしい女性なんだろうなと想像してしまいました。

  • お肌の荒れで気分がふさぎ込んでしまって、さらに飛躍して色々考えてしまうのってすごくわかるし、時代を通じて女性に普遍的なんだろうな。

  • どんなに醜くても、何かしら拘っているものって誰しもあるよね。

  • 私はちっともいいところが無い

  • お肌の小説だった。変身。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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