女生徒 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (108ページ)

感想・レビュー・書評

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  • とてもとても好き。太宰が好きとかではない。この作品がとてつもなく好き。
    思春期のおんなのこという生き物の不安定さ、儚さ、矛盾、強さ、汚さ、自意識過剰さ、気恥ずかしさ、夢見がちで現実主義で…とにかくドロドロもキラキラも清濁併せ持つ、複雑な気持ち。そういうものが凝縮されている。とにかく乙女。乙女ってこういうこと。大人にとっては何てことない平坦な日常。でもこの頃は毎日が感情の洪水。コロコロと考えが変わる。この感覚忘れてしまうんだよね。読めば一瞬で少女の頃に戻ってしまうし、思春期真っ只中の子が読めば、なんで私のことをこんなにわかってくれるの?!ってなると思う。
    元ネタは太宰ファンの女の子の日記だとしても、男性なのに、これを文学として価値あるものと見抜き、作品にまで昇華させたことがものすごい。だからモテたんだろうな、太宰。

  • まず、男性がこの物語を書けることがすごいと思った。冒頭の、

    ー朝は、なんだか、しらじらしい。悲しいことが、たくさんたくさん胸に浮かんで、やりきれない。

    という言葉が眠っている間には考えなくても良いことを朝起きるとともに思い出してしまって、また1日が始まるあの少しの絶望を感じられて泣きそうになってしまう。
    大人と子供の境界線には、諦めや挫折がつきものだと思うが、一人の少女のそれをリアルに描いていて素晴らしいと思った。

  • かわいい。まさに少女の描写がリアルでうまい、とまでは思わないんだけど、この自意識の描き方はさすがだなあ。確かに麻疹みたいなものだけど麻疹で死ぬ人もいるよねと納得してしまった。

  • 「太宰治短編小説集」というドラマを見て以来、その情景を思い浮かべながら女生徒を何回も読んでしまうことに。青々とした空と田舎の初夏の緑。

  • たくさんブックマークしながら読んだ。それくらい素敵な文章が多かった。
    太宰治は女だったのでは、と思うほど女性心理を描写しているのに驚き、さらに太宰治の心根の優しさが溢れた作品だと思った。

  • 女の好き嫌いは難しい
    人の思惑に沿って生きる難しさ
    仲間外れはダメ
    すごく考えこむ割にすぐ忘れる
    思春期の女の子のきまぐれ
    自己嫌悪
    自嘲する
    大人として見て欲しい
    今井田は夫婦
    良雄さんは単体
    自己肯定感の低さ
    認めてもらいたい、お母さんは私だけのもの
    やっぱりお母さんが好き
    だから遠くに行って欲しくない
    最初はもう大人だよ、て思っていても実際は子供
    母の偉大さを痛感
    自分の現状を理解しながらもこれもまた一興。置かれた環境に妥協
    明日は来るが幸福は来ない

    9割がファンの少女の日記のオマージュ

  • コロコロ揺れ動く感情が少女らしくて可愛らしい。好きだと思った次の瞬間に何だかんだ嫌になってみたり、逆に少しのきっかけで嫌いなものを再評価したり。雑考してしまう人の頭の中ってこういう感じなんだろうなと思う。

  • なんでこの人こんな話が書けるんだろうか。最後の辺りはもちろん、全体を包む気だるい感じが好きだ。

  • 太宰ってた

  • 人間失格は「自分のことが書かれている!」とは思わなかったけど、これは自分のための小説かと思った。若くて言葉が美しいと思った。涙が出そうだった。もう何年か前に読んでいたらバイブルとか言ってたかもしれない。

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著者プロフィール

小説家。 本名は津島 修治。昭和前期に活躍し、現在も絶大な人気を誇る作家。代表作は『津軽』『お伽草紙』『斜陽』『人間失格』など。表題作の『走れメロス』は、中学校の教科書で今も親しまれている。本書に同時収録の『駈込み訴え』『富嶽百景』『親友交歓』もいずれ劣らぬ名短編である。

「2020年 『大活字本 走れメロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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