人間失格 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 166
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (284ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 自分が主人公だったらもっと上手に生きていくだろうにと思わずにいられない。

  •  太宰再読その二。
     こちらは記憶通りに何もかもが進んだのであまり新鮮みはなかった。それだけ深く思考に沁みる話だったのかな。
     確か初めて読んだときは鬱々とした思考を描き出してくれることに悲しい喜びと共感を持っていたのだけど、再読に至っては最早そう描いてくれることを記憶しきっているのでその喜びがなく、なんというか葉蔵がひたすらに哀れだった。
     私はこの大庭葉蔵という人物がとても好きで、誑かされる女の子になって一緒に心中したいぐらいのことを思っていたのだけど、今回はそういう気持ちが湧かず、ただ冷静に汚く生きるしかない哀れさを眺めていた気がする。読んでいる最中は本当にしょうもない生き方をしているなあぐらい考えてた。
     しかし読み終わってこうして感想を打ってみるとやっぱり侘しくて愛おしい気持ちがするから葉蔵ちゃんは不思議だ。

  • 初めは普通に読み進めていたのだけど、徐々に「何だこの男は」とイライラし、読むのを止めようかとも思ったけど、結局は引き込まれて無事読了しました。

    登場するモデルとなった女性も実在するので、wikipediaと併せて読むと一層面白くなった。
    小説なのでノンフィクションでは無いそうですが、事実の部分もあるので尚更面白い。

    ちょっと調べたところ、裏の物語(戦争)があるということだったのですが、それは私には難しく理解出来なかったです。

    確かに読んでみて、嫌だなぁこんな人間。
    なんて思ってしまったのですが、自覚しているだけマシな気もします。

  • 太宰は何を伝えたかったのか?にんげんが見て見ぬ振りをして過ごして生きている、生々しい感情を見せているのか?自分にはそんな気がして、他の人のレビューを見てみたが、色々な感想が生まれていて、見えてこない。

    ただ、自分の心の弱いところにスポットを当てられた、そんな印象を受けた。時間を置いたら、また印象が変わってくる予感もする。そんなつかめなさが太宰の魅力なのかな。

  • 太宰治の堕落した人生には何故か引き付けられる部分がある。

  • こんな人間にはなりたくない

  • 僕の文章ではこの本は解説出来ない。
    執筆後に自殺しているとの事で、ある意味納得。その位の心構えが無いとこんな本は書けないと思う。

  • 青空文庫
    「ワザ、ワザ」のくだりは何となく覚えていたので、過去に読んだことがあるらしいが。
    それ以外は全く覚えておらず、また、大人になった今、読んでも難解で良く分からない。
    何度か読むと、また違った感想が書けるのかな。
    次に読む時は、もっとちゃんとしたことが書けますように。

  • この作品の主人公だけでなく、世界中の人に言える内容だと思いました。
    タイトルの通り誰しもが人間失格であるという事。太宰は、自分のことを書いていたのだと思いますが、読者にも少なからず当てはまることばかりでしょう。
    では、人間とは何かと考えた時にその答えは僕にはわかりませんでした。
    太宰は、人間失格というこの作品を残すことで、人間という一口では表せないものを書こうとした自分自身が人間失格だと。そう思ってこの題名にしたのでは、ないでしょうか。
    自分の弱さと傲慢さを兼ね備えている太宰の作品にこそ、僕は愛を感じます。

  • ・自我の無い悲劇
    誰かに要望されるがままに行動し続けると自分だけでなく、まわりもどん底まで不幸にできてしまう不思議
    難しいけど、少年のように欲望に忠実に生きるべきだと痛感。急がば回れ。
    大人になったら自分を殺すというのは悲劇の始まりかもと思わされる


    ・客観的に見ると喜劇
    当事者は地獄。でも客観的に見ると、つまらないことにとことん悩み込む姿がもはや喜劇。

    最後に「神様みたいにいい子でした」とある。
    自分では大きな罪悪感を抱いている。その描写を見ているので、こちらもすごい罪人だと感じる。でも最後の言葉で一転する。

    ・って27歳かい!
    すごくいろんなことあってまだ27歳かい!笑

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著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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