人間失格 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 165
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (284ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 相手に自分の弱さを見破られたり、傷付けられることが怖くて人と一線を引いてしまう気持ち、わかるなぁ。
    主人公が最後の最後まで誰にも心を開くことが出来ず、酒やモルヒネに頼るしかなくなった場面は読んでいて非常に辛かった。
    道化を演じることはそんなに悪いことなのだろうか?
    むしろ、人間はみな無意識のうちに道化を演じて、自分自身を守ろうとしているように感じる。

  • 初めて読みました。
    人間失格ってどういう意味なのだろうと思って読んでいましたが、葉蔵はずっと人間ではないような感覚でいたのが印象的でした。
    自分ではそう思ってないんだろうけど、他の誰とも同じ気持ちにならなかったり、他人が抱くだろう気持ちになれた気がしていたり、他人と葉蔵との間にものすごく深い溝があるみたいな感覚。
    気にし過ぎると言っていいのかわからないけれど、1人の世界で正しい方向に進めなくて病んでしまうのもいけないんだなぁと思いました。

  • 作者の実体験が大いに反映された遺作。
    ストーリーのみならず、太宰治の人生を想像せざるを得ない。

    全編を通して「人間を理解できない」という絶望感を感じ、人間とは何かという悩みに翻弄される。
    自暴自棄で自堕落な暮らしに陥り、最後には人間失格の烙印を押され、精神病棟に入れられてしまう。
    諦めの境地に達し、「ただ一切は過ぎて行く」ということだけが、人間の世界から学んだ真理だと語る

  • 一方的なクズであろうとも、その理由には共感できる部分あり、生きる意味について深く考えすぎると誰にでも人間失格になる機会が設けられるのかもしれない。

  • 2019.1.28
    初めて読んだ。アル中やヤク中の話は戒め。一歩間違えればそうなる可能性は誰でもある。

  • うん。スゴかった。
    自身に対する違和感と深く向き合うと、
    突き詰めて深く考え続けると、
    人はみんな葉蔵のようになるのかも、と感じた。
    人間としてやってくには、深く突き詰めないことかな。

    廃人は"コメ"らしい。
    結局"トラ"はなく、人間も含めて全部"コメ"だと感じた。

  • 21歳にして初めて読みました。
    読了後しばらく何も手につかなくなるくらい、心に何か重いものがのし掛かってきた感じがします。
    「恥の多い生涯を送ってきました」
    この一言しか知らなかった頃と比べると雲泥の差です。
    なんなら読まなきゃよかったとさえ思います。
    こんなに苦々しい気持ちになったのは初めてです。

  • 10年ぶりに読み返した。ほとんど内容を忘れていたので、新鮮な気持ちで読むことができた。

  • 初めて太宰治の本を読んだ。
    こんなに何回も自殺未遂した人いるのか、こんなに自分を偽って生きてきた人がいるのかと思ったけど
    最後のあとがきとか解説とか読んだら太宰自身の人生に一部似てるのかなって知って、
    こういう人もいるのか、自分の人生にもありえた、これからありえる人生なのか、と考えさせられた。
    主人公自身は自らを狂人とは思ってないけど周りから見ると狂人にしか見えてない。怖いことだ、、

  • 気が滅入るような内容です。終始生きづらさを感じ生きてきた1人の男の弱さ、悩み、葛藤がうつし出されています。素直にみると、ただの捻くれた面倒な人間にうつるかもしれませんが、彼自身が内に感じた心情はとても素直な物です。世間とは個人だと、世間という言葉を盾にとって他者を批判しているに過ぎない、これは彼が感じた物ですが、この感情自体も、抑圧され常に穿った見方をする彼だからこそ、出来事を適当に流さずに思い至った感情なのでしょう。味わい深い作品だと言えます。

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著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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