たけくらべ [Kindle]

著者 :
  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 鴎外先生の『舞姫』同様、これも擬古文書でとても読みづらかったけど、頑張って読みました。主語がはっきりしなくて誰についての記述なのか?誰のセリフなのか?がよくわからず、考えながら読んだので、短い割に時間もかかった。角川から解説付きの本が出てますが、これは是非現代語訳してほしいですね。

    反面現代語訳にするとことばの美しさが感じられなくなるのかとも思う。子どもと言っても主要な登場人物は13歳から15歳位、今ならちょうど中学生ですね。でも今と違って、あと1、2年でそれぞれ何か仕事に着くようになる。いわば自由でいられる最後の期間。

    とはいえ、思春期の若者は時代と関係なく、常にナイーブで尖っていて、いたましい。

  • 樋口一葉もの〜タイトルを入力し、「現代語訳 無料」としてググれば、大概は見つかる。
    ザッと現代語訳に目を通せば、忽ちに原文が呑み込めるやうになることいとをかし

    最後は「ションボリみどりちゃん」でをはるゝのあはれなり、生理になつたか水揚げしたかの たけくらべ論争のあるとぞ聞くもをかし
    余も吉原遊郭の在りし時代にこそ生まれ出て廓座敷で一葉女史と戯れたかつたぞかし

  • 樋口一葉が読んでみたくて、kindleにて。有名な「たけくらべ」です。

     明治時代の、難しい言葉使いはあるものの、歌のように流れいく感じです。
    恐らく、解説本などと読み合わせれば、私の解釈が間違ってる部分が色々あると思いますが、それでも面白いと思えた。

    読んでみて良かったですよ。

  •  高校時代以来の再挑戦だが,楽しむこと不可能なわからなさ。字面を追うだけで精一杯で内容を楽しむ余裕が全くなかった。たかが100年前なのに明治初期の社会への馴染み無さときたら平安時代と変わらないではないかと思った。文語体も旧仮名遣いも難しく,いっそ英訳で読んだ方が分かるのかもしれない。やはり私のような文学的センスの無さであれば,青空文庫ではなくふりがなと注釈がついた商業版書籍を読むべきと思った。
     酉の市に合わせて物語が進んでゆき,酉の市のような江戸行事の知識も必要で地方在住者にはこれもハードルになっていると思う。日暮里に火葬場があることも知らなかった。
     文章が美しいことはわかったので,注釈とふりがながついた本で再読してみたい。

  • 流麗な文体から溢れ出る切なさ。
    擬古体難しいけど、ところどころ意味分からないところはあったけど、この文体で表現される花街の風景や美登里さんたちの心情がただただ夢のように美しい。

    で、「たけくらべ論争」だけど……
    私は、「初潮を迎えたついでに母親からいらんこと言われて遊女のお仕事の真実を知ってショックを受けた」とかそういう感じなんじゃないかなと思う。
    初店にしてはまだ若すぎるし、それで精神的ダメージを受けたのだとしたら母親が呑気すぎる気がするし(でもまー遊女の親だしそんなもん?なのか?)
    どちらにしても、遊女になる道から避けられない美登里と自ら時期を早めて仏門に入った信如の立ち位置の違いが明確すぎて、切なく胸打たれる終わり方でした……。

  • 擬古文調の文章なので解説必須です
    最初は面食らいましたが読み応えのある作品でした

  • 古典語むずい、読み飛ばし

  • 飛ばし読み。
    旧字体すぎて。解説を読みましょ。

  • 内容はだいたいわかっても古典語がむずかしかった~~~

  • http://www.taitocity.net/taito/ichiyo/一葉記念館

    文学講座「朗読の楽しみ パート4」【要事前申込】
    樋口一葉の作品を教材に用い、朗読に必要なテクニックや楽しみ方を学びます。
    講師 熊澤 南水なんすい氏(ひとり語り)
    日時 平成28年3月12日(土曜日)、3月19日(土曜日)
    午後1時30分から(2時間程度)
    定員 30名(抽選)
    会場 一葉記念館 地下1階 研修室
    参加費 2,000円(資料代含む)(当選後に事前払込。初回のみ別途入館料が必要。)
    申込締切 平成28年2月21日(日曜日)消印有効
    https://www.city.taito.lg.jp/index/bunka_kanko/moyoosimono/ichiyokinen/28syunkitokubetuten.html

    こんなにしっかり声を出したのは、本当にどれくらいぶりだろう。

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著者プロフィール

1872年、東京に生まれる。本名なつ。92年、20歳で小説『闇桜』を発表。以降、96年に24歳で
亡くなるまで、『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』などの名作を書いた。

「2016年 『漫画版【文語】たけくらべ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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