夫婦善哉 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (43ページ)

感想・レビュー・書評

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  • えぇ…
    名作なのかもしれないけど、小娘には感動ポイントが分かりませんでした。
    ダメなぼんぼんの内縁の妻になった美女の話じゃないか。ぼんぼんは笑えないダメさ加減。

  • 織田作之助作・だめんずうぉーかー(?)。
    書かれているのは柳吉というひとりの男のダメダメ具合と、それを支える蝶子の生きざま。
    柳吉のダメぶりは作中ずっと一貫している。改善することなんてまるでない。
    読んでいてイラっと来ないのは蝶子が柳吉に振り回されず、強い女であること。
    蝶子なら柳吉がどうなってもやいのやいの言いながら添い遂げてしまうんだろうなという感じ。
    舞台は大阪なんですが、大阪の下町の様子と蝶子の強さがとてもマッチしています。
    いやー見事なまでのだめ男だわ、柳吉www

  • 気がついたら読み終わっていた。どこまでも前向きに支え続ける蝶子がまぶしい。柳吉のとことんダメなマダオ加減も絶妙。剃刀屋や女中奉公に時代を感じたが、読みやすくて読んでいて楽しかった。最後の2人並んだ姿が目の裏から離れない。他の作品も読む。

  • NHKでドラマが始まったので読んでみた。70年以上も前の作品なのになんだかポップ。とてもいい。ドラマもそのポップさをしっかり再現してる。
    だめボンボンの柳吉は食い道楽で、大阪のうまいもんを食べ歩く。題名の「夫婦善哉」も法善寺にあるお店のぜんざいのこと。ぜんざいというのは関東で言うところのお汁粉。ちなみに関東のぜんざいは関西では亀山と言う。ちょっとややこしい。
    ほかにもいろいろなお店が出てくるが、今でも残っているお店も幾つかある。ぼくが行ったことのあるのは、難波の自由軒と日本橋のたこ梅。どちらも情緒があるしとてもうまい。お昼は自由軒のライスカレー、夜はたこ梅で関東煮とたこの甘露煮(もちろんお酒と一緒に)ってのは結構いいルートだと思う。

  • 太宰治と同じ「無頼派」だけど、織田作之助には太宰のようなナルシズムはあまり感じなかった。読み終えると、柳吉に惚れていく蝶子に「理屈じゃないんよ」と言われた気分。会話文だけでなく地の文も関西弁のイントネーションで読める。大阪の街が登場するのはなんだか嬉しい。今年の夏に連ドラ化するらしく、蝶子は尾野真千子だそうです。

  • 読了日 2019/09/22
    織田作之助の小説二作目。
    大阪の人が大阪のお話を書くと言葉に違和感がないからいいなぁ等と思いつつ読了。
    言葉は概ねわかるが、出だしの「一本になった時の旦那をしくじった」の意味が取れなかった。どういう意味だ?調べること。


    ※文学的背景何も知らない 物語に関する感想※
    男、くそすぎる。さけ飲んでいい気になって散財したり、妹に金せびったり、駆け落ち相手(蝶子)に秘密で娘に会いに行くし…ようこれで生きていけたな。
    蝶子のほうも延々肥えていくし。苦労しているからカロリーばっかり高いもの食べて肥るのか。
    商売やっては失敗してやっては失敗して、うーん、その時代はそれでも生きていけたのだなあ、と、現代っ子からは驚きの連続。


  • ダメ男と尽くす女の話。略奪した男がとんでもなくぐうたらで浪費家で、浮気三昧だった…とっとと見切りをつけて別れろ!と何度思ったことか。けれど、惚れた弱みで別れられないのだろう。というか、別れたいと思っていなさそう。お金もなく、どうしようもなくなった時、昔にデートした「夫婦善哉」にて夫婦で食事をし、溜飲を下げるのだ。 結局夫婦が一番!?いや、でも別れた方がいいぞ!

  • 何度読んでもよいなあ。

  • 青空文庫編、Kindle版(無料)にて。
    (富田倫生氏に合掌)

    丁度、NHKにてドラマ版が放映されてますね(視てないけど)。
    豊田四郎監督、森重久弥・淡島千景主演の映画は、だいぶ前に観た。
    内容はほとんど憶えてないけど、元祖バカップルとでも云いたくなるような、二人がイチャイチャするシーンは印象に残ってます。

    原作はテンポがいい。
    時代が小気味よく進んでいく。
    ダメ人間だと分かっていても、ズルズルと続いていく、その関係性に愛おしさを見出す。
    そんなドラマツルギーの系譜。
    よい意味で、大衆的。

    印象的だったのは、蝶子が母の死に目に会うことができず、通夜から戻る場面の一節、

    <div style="padding-left:20px">夜更けの街を歩いて病院へ帰る途々、それでもさすがに泣きに泣けた。病室へはいるなり柳吉は怖い目で「どこイ行って来たんや」蝶子はたった一言、「死んだ」そして二人とも黙りこんで、しばらくは睨み合っていた。柳吉の冷ややかな視線は、なぜか蝶子を圧迫した。蝶子はそれに負けまいとして、持前の価値きな気性が蛇のように頭をあげて来た。</div>

    非情なる情、の静かなる迫力。

    あと、二人が剃刀屋の商いをする件りで「ジレット」という単語が出てきたのには驚いた。

  • ・「一人より夫婦の方がええいうことでっしゃろ」

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著者プロフィール

1913年10月、大阪市生まれ。1933年から創作活動を開始し、1938年に小説「雨」を発表。1940年に「俗臭」が第10回芥川賞候補となる。同年に発表した「夫婦善哉」が改造社の第1回文藝推薦作品となり、以降、本格的に作家活動を開始。1946年4月に発表した「世相」が評判を呼び、作品発表の機会が劇的に増えるも、1947年1月、肺結核のため東京にて死去。その直前に評論「可能性の文学」を発表し、作風の転換を図っていた矢先のことだった。太宰治、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれ「オダサク」の愛称で親しまれた。

「2019年 『織田作之助 女性小説セレクション 怖るべき女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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