山月記 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 78
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感想・レビュー・書評

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  • 星四つ

  • 言わずと知れた、国語の名作。虎になった男。
    最近はこういう素晴らしい日本語の文章にもなかなかお目にかからない。

    虎にの姿になり、人間としての意識を失い行く悲運を嘆きながら、尚も詩に固執し続けるその姿が、言いようもなく切なくて悲しい。

    そして今気づいたけど、やはり無二の友は貴重な存在だなぁ。

  • 2013/9/9〜9/10

    ずっと昔に読んだものの再読。やはり、素晴らしい。
    中島敦の他の作品も読んでいこう。

  • 人間の肉を喰らう
    恐ろしい 虎になっちゃった 詩人の話。

    最後の方の

    この期に及んで、
    まだ妻子のことより
    自分のことを優先しているのか
    と、嘆くところが

    せつなかった。

  • 高校以来の再読

    「人間であれば飢え凍えている妻子のことをまず気にかけるべきで、自分の詩作を優先などしているからこのような姿になってしまった」


    そうだとも、そうでないとも。
    そういう関係であっても間違いではないと思う

    が、確実にダメだこいつ、と思うのは
    「自分の才能の無さが暴かれることを恐れて、同時に才能があると思っていたため、切磋琢磨をせず人との関わりを避けた」
    という点

    虎の衣を借る狐、虎になれただけましではないかと思った。

    人と関わることを避けたがゆえ、自信を客観的に見ることを忘れてしまい、人間の形を留めておくことを忘れてしまったのではないか。もしくはその必要性がなくなったのでは。

    現実にこういうことは起こらないけど、「自分を客観的に見ることができないがゆえに、あたかも虎になっているかのような人」はたくさんいるのでは


    何にしても文章が綺麗

  • 短編なので一冊にカウントするのは気が引けるが
    やはり良い どうにも俺も李徴になりそうである 虎になれるといいんだけどね…
    いわゆる名作で身にしみるものはそうないのだけど、これだけは来る

  • 2013/02/02
    ※青空文庫「山月記」

  • すばらしいの一言。 高校の教科書で初めて読んで以来何度もよみかえした。美しく強いリズムのある文章。虎になった男の悲しみ。振り返ったそこに月が悲しく光る。 何度も声に出し読み、そのたびに胸が熱くなる。自戒もこめて。

  • 人生で最も影響を受けた作品。

  • 一体、獣でも人間でも、もとは何か他のものだったんだろう。初めはそれを憶えているが、次第に忘れて了い、初めから今の形のものだったと思い込んでいるのではないか? いや、そんな事はどうでもいい。己の中の人間の心がすっかり消えて了えば、恐らく、その方が、己はしあわせになれるだろう。だのに、己の中の人間は、その事を、この上なく恐しく感じているのだ。

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著者プロフィール

中島敦

一九〇九年(明治四二)、東京・四谷に生まれる。三〇年、東京大学国文学科入学。三三年に卒業し、横浜高等女学校に国語科教師として就職。職の傍ら執筆活動に取り組み、「中央公論」の公募に応じた『虎狩』(一九三四)で作家としての地位を確立。四一年七月、パラオ南洋庁国語編修書記として赴任。持病の喘息と闘いつつ『山月記』『文字禍』『光と風と夢』等の傑作を書き上げる。四二年(昭和十七)、職を辞して作家生活に入ろうとしたが、喘息が重篤となり、同年十二月に夭折。

「2019年 『南洋通信 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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