おじいさんのランプ [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (16ページ)

感想・レビュー・書評

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  • コレはなかなかのよい作品。
    新美南吉にしては珍しくあまり残尿感がない。
    非常に苦労人のおじいさんだが、悲壮感があまりない。
    いや、本当に苦労をしたんだろうけどさ。
    自分のことを他人事のように話せるおじいさんは好感が持てるな。
    何度か読みたい作品。

  • 2014年10月11日(土)日経夕刊の文学周遊コーナーに取り上げられていて、そのコーナーの鮮やかな彼岸花の写真がとても印象的で目に止まり興味を持ちました。

    おじいさんの昔話なのに今にも通じる話で、潔くて温かい。
    新見南吉さんの話をもっと読んでみたい。

  • おもしろかったです。

    『ごん狐』で有名な新美南吉ですが、
    よく、文体チェッカーに自分の文章をかけてみると
    「きみの文章は新美南吉か、太宰かに似ているよ」と言われることが
    とても多くて、そのせいでぐっと気になる存在になっていました。

    この物語も多分に寓話的な要素が多いのですが、
    とても見事だなと思ったのは、
    物語を読んでいる間、場面場面が
    頭のなかでばっと展開して、
    まるでアニメーションか映画をみているように読み終えたということでした。

    こういうものかな、と想像をめぐらせる必要もなく、
    文字がそのままばっとヴィジョンになる、というか。
    平易な語彙でひらがなが多く描かれた物語というのもあるでしょうが、
    そこに必要以上に「うまく描こう」という書き手の傲慢が入りこむこともなく、
    思い描いてはっとするような風景が自然に描写されているのがいいのかなと。

    たとえば少年がはじめてランプをみつけて、
    ランプともる街に文明開化の希望を抱いたこと。
    かつての少年が、ランプにさよならを告げるために行う
    ある種の儀式のような場面、それも非常に美しいです。

    まあ、ランプというモチーフ自体が美しいのですが。

    短い物語ですが、テーマをそぎ落として無駄がありません。
    そしてこの作品のテーマは普遍的で、大人こそ読むとハッとするかもしれません。

    いわく、それがどんなに大切なものだとしても
    大きな目的があったとすれば、
    誰かを恨んだり、しがみついたりせずに、「さよならする」ということ。

    わたしは心にランプを抱いたままじゃないだろうか?
    ほんとうは電気をつけることができるのに、それを認めたくないという
    つまらない理由だけで、ランプという形にこだわっていないだろうか?

    短いけど名作ですね。

  • 名作。今だからこそ多くの大人に読んでもらいたい。
    『へいぜいは頭のよい人でも、しょうばいを失うかどうかというようなせとぎわでは、正しい判断をうしなうものである。とんでもない怨みを抱くようになるものである』
    『世の中が進んで、古いしょうばいがいらなくなれば、男らしく、すっぱりそのしょうばいは棄てて、世の中のためになる新しいしょうばいにかわろうじゃないか。』
    既得利権にしがみつく人々へのアンチテーゼだ。

  • 試しに電子ブックを使うためにアマゾンから無料ダウンロードしたのが本作品。新しいサービスが出てきたときに旧来のサービス提供者がそれとどう向き合うかについての話。電子ブックとして1冊目にふさわしい作品。超オススメ。

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