こころ [Kindle]

著者 : 夏目漱石

• 2012年9月27日発売

感想・レビュー・書評

[1444079番目の読書家さんの感想 · 2020年11月16日]

おもしろかった

[Cognosce te ipsumさんの感想 · 2019年1月20日]

やはり漱石は素晴らしい、とかいう感想を書かないと駄目なんですかね。

[たかさんの感想 · 2019年1月7日]

年を跨いで読了。全く完成度の高い作品です。昔読んだ時より深く読み込めたと思います。黒い影と共に生き続けている、程度の差はあれ皆そうなのかもしれません。ただ文豪ものを読めば読むほど、自殺に寛容になってしまう自分がいて怖い気がします。そこには人が避けたがる要素がある一方、引き寄せる何かがあるのでしょう。まさに生と死は表裏一体ですね。明治が終り殉死のように亡くなった先生と実直なＫを、平成が終わろうとする今、改めて偲びたい想いです。

[Yutaさんの感想 · 2018年12月18日]

こういう内面をごちゃごちゃ言うやつは好きかもしれない。

[シンスケさんの感想 · 2018年11月12日]

先生も“私”も｢純粋｣に思える。なぜそこまで思い詰めることができるのだろうと思う。自分が妥協に満ちて生きているから余計にそう思うのかも。
先に読んだ坊ちゃんとは全く違う文体(？)で、後半の先生の手紙には引き込まれて一気に読んでしまった。明治の文学が現在まで読み継がれるのはやはり筆力が違うと言うことか・・・。
しかし救いのない結末なので、読むときの心理状態によっては滅入ってしまいそう。

[machuiiiさんの感想 · 2018年10月19日]

10年ぶりくらいに読んだ。流れるような軽やかな文体や先生とKの人間的な脆さを久々に味わえてよかった。恋愛をめぐる微妙な嫉妬や憎しみ、自分のずるさ、それを後悔するところはいつの時代も同じだと思うのと一方で、今なら10秒ですむ手紙のやり取りが昔だとこんなにも時間感覚がゆっくりだったのだなあと体験してみたい気持ちになる。漱石の他の作品あまり読んだことないので読んでみよう。

[ほわさんの感想 · 2018年10月18日]

ただただ苦しい。
登場人物全員が真面目で純粋。
そんなこころじゃ生きるの辛いだけだよー世の中それだけじゃ生きていけないよーと社会に出た今は思う。

[Msさんの感想 · 2018年6月15日]

「現代に語り継がれる名作」というキャッチコピーをそのままに、これほどまでに感性を揺さぶる作品があったのかと愕然としました。
読了後、「こころ」が締め付けられるように痛みながら、余韻からなかなか抜け出せません。
「こころ」とは何だろう。どうして人には「こころ」があるのだろう。
この痛みの理由は何なのか。
全ての人に捧げたい一冊だと思いました。

[たぬきちさんの感想 · 2018年6月13日]

Kindle購入後、初めて読んだ作品です。

高校か中学の授業で習った作品で、なんとなく記憶に残っていました。
学生の頃はあまり感じるものはなかったと思うのですが、改めて読むと、とても面白く、あっという間に読み終わりました。

先生の手紙は淡々とかかれていますが、その中で、何が先生をそのようにしてしまったのか、、、その時の心情と共に過去が明かされて行くのが面白かったです。
どうしてあの時そうしてしまったのかという後悔は誰もが抱える悩みだと思います。
その後悔を抱え、色々なことを諦めてきた先生が、最後に自分で選んだ選択が、とても悲しかったです。

残された私、奥さんが気になります。

[e5532さんの感想 · 2018年4月14日]

おバカな私にはこの本を読むにあたり正直言って、何度も挫折しそうになりました…
言葉使いは難しいし、前半は私と先生の日常…？

だけど、読了した時にはこんなにも自分の心にシンクロするなんて！

先生のＫや妻に対する裏切り。
それによって、自分の存在価値を失った先生…。
きっと、最後にもう一度だけ自分のための人生を選べた先生はそれまで抱えてきた心のモヤモヤ、晴れたよね！

いつか自分も…

著者プロフィール

1867（慶応3）年、江戸牛込馬場下（現在の新宿区喜久井町）にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905（明治38）年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」