- Amazon.co.jp ・電子書籍 (36ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
短かったのでスルッと読めた。ディストピア社会の管理方法がシンプルで斬新。設定もキャラクターも細かいところまで掘り下げず、ドラマ展開も一本筋なのでサクッと楽しめる。ひとつひとつの要素が立っててコミカルなのも良い。
-
NDC(9版) 913.6 : 小説.物語
-
独裁国家の大統領ミルキは、自国民を思うがままに操れる、改造人間を製造するため〝十八時の音楽浴〟を義務づけていました。音楽浴による洗脳効果は、重罪人でも模範的人間に改造されますが、時間が経過するほど効果が薄れます。逆に長時間洗脳は脳細胞を異常に刺激し、死に至る恐れがあります。危険を承知で権力を行使する大統領と令夫人、開発研究者のコハク博士、女大臣アサリなど権謀術数渦巻くミルキ王国に、突如火星からの来襲が・・・。今も現存する国家と危機的状況を象徴するかのような【海野十三】昭和12年のSFホラ-小説です。
-
第8回(古典ビブリオバトル)
-
ド真ん中直球のディストピアSF。
「ディストピアってどんな?」という人におすすめしてもいいくらい、ディストピア要素全部入りです。
現代においてもまだまだ発展途上な性転換やLGBTQ、AIネタなどもあったりして
これ、とても戦前(昭和12年だって!)の作品とは思えない…
オチはすぐわかってしまうのですが
わかってても読んでしまう…先を読みたくなる作品です。 -
青空文庫。音楽によって洗脳される国を描いた、近未来SF短編。芥川龍之介もそうだが、このタイプの小説は深読みして何かしら込められた高尚な意義を見出そうとすると容易に見つかるので、そこまで気合いれずに純粋に読んだのだが、それでも楽しめた。書かれた時代と内容を考えると、賞賛に値する作品。