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感想・レビュー・書評
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古語バージョンだけど、短いエッセイなので何とか読めた。これは現代語訳もチェックしたい。
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序文は、いわずと知れた代表的に本文。韻といい、内容といい、すばらしい。
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「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。」
美しい出だしだけでなく、その後にどういう物語が続いているのか知りたくて読んでみた。
鴨長明は平安時代から鎌倉時代に移り変わる時に生きていた。その頃は、大火事があったり、地震があったり周りに不幸な出来事が続いていく。そういう背景の中で、無常の世を感じたならば、それは必然であったのだろうか。
鴨長明が50にして出家し、庵にて一人でお茶を飲みながら自然を眺める。そして過ぎ去りし日々を眺めながら、方丈記を書いたことに、なんとなく親近感を覚えた。
youtubeでの朗読も聞いてみた。現代語訳だがとても良かった。
https://www.youtube.com/watch?v=eJJanWw-TMU -
Kindleにも入れていたのだけど,結局青空 in Browsersで読んだ。いまで言うならば恐らくエッセイにあたるのかな…? と思う。「定家名月抄」を読んでいたときに,対比としてこれがよく出てきていたので読んでみたのだけれども,解説なしだと逐語訳的なことはできても全体の大意は…,という状態だった。古文苦手だからってサボるのではなかった。ちょっと後悔。
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オーディブルで聞いた。
世の中の荒んだ状況や諸行無常な様を描写しつつ、僻地で庵を結んで一人質素に気楽に過ごす生活を記す。
とか書きながら、作業中の流し聞きの上、古語なのであまりよく分からなかった。 -
「ほど狭しといへども,夜臥す床あり。昼居る座あり。一身を宿すに,不足なし。」 一丈四方,あるのは最小限の住まい。自分を慰める音楽と季節の移ろいを愛でつつ日々を暮らす。。それでもまだ煩悩があるという。どこまでもマジメな人だ。
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衣食住とは人間にとっては角にも大切な事であるが、本書はその住が如何に虚ろで泡のように得難いものであると説いている。
都会は喧騒し住み難く、田舎は不便であらゆる危険に満ちあふれている。私が驚いたのは、千年の時を経ても尚同じような問題に頭を悩ませている人類の馬鹿さ加減にである。進歩したと大言しておきながら、本筋を見誤り、肝心要を落としている有り様を兼好法師が現代に蘇り一年ばかり各地を行脚でもするならば、きっと嘆息ついて「俺帰るわ」とでも言って土に還るのではなかろうか。
この一事をとっても未来に希望を持つなど愚の骨頂に思われる。そんな気分にさせてくれる本であった。 -
栄華をきわめても、天災で凋落する。
富を追い人の顔色をうかがって生きることは不安を生む。
欲を持たず、ひとり静かに慎ましく暮らし、ときに気心の知れた友人と時を共にする。
つれづれなるままに生きる。