真田幸村 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • タイトルは幸村だが、父である昌幸の凄さのほうが前面に押し出されているような気がした。
    真田三代というと、祖父の幸隆・父の昌幸・子の幸村であるが、菊池寛は真田四代記にしてもいいくらいだとして、幸村の子の大助を加えている。
    私のお気に入りの兄・信幸が入っていないのが残念ですが…。

    関ヶ原の戦で東軍西軍どちらにつくかを決める家族会議では、信幸と幸村の激しい兄弟喧嘩をしたとしているが、この兄弟の激論は恐らく後人の想像にすぎなく、すでに三十を超した深謀遠慮の良将だから、穏やかな会議であったとみている。

    結局、昌幸と幸村は大阪方、信幸は徳川方に分かれ、血脈が残るようにしたのだが、関西方に附いた真田一族は、ことごとく戦死。父の昌幸から臨終間際に冬の陣の必勝策を聞いた幸村であったけど、その秘策はかなえられず当人が生きていれば歴史が変わっていたかもしれない。

    この菊池寛の『真田幸村』は『日本合戦譚』に収録されている16作品の1つです。
    とても解りやすいので、機会があったら他の残りの15作品も順を追って読んでみたい。

  • エッセンスだけが詰め込まれた歴史小説。家康を脅かすシーンなどがないため、少し物足りない感じがしました。

  • BookLive

  • 真田丸がついに最終回を迎えるので、その前に一年の復習のつもりで一読
    豊臣恩顧の武将でありながら、徳川方についた連中への強烈な一撃に「そこまで言わずとも」と笑う、・・・生きのびるために致し方なかったと、許してあげましょうよ、菊池せんせ・・・w

  • 巨匠による幸村伝。大河ドラマの予習に読む。真田家と家康の因縁。小さくとも誇りを失わず、また、したたかに生きる姿がいい。

  • ページは少ないが奥が深いという感想。
    真田幸村という戦国武将がいかに素晴らしかったか…というのを
    淡々と語ってある。
    普段読み慣れない昔の美しい日本語なので
    読み進めるのにちょっと苦戦したけども
    慣れれば平気なもので。
    頭もよければ武も強し。と。
    真田幸村目線の話だけど、親子代々が好きになる一冊かと。

  • 「真田幸村」
    真田幸村、いや、信繁。


    姓を真田、名を幸村。この名が見られるようになったのは夏の陣以後で、寛文12年(1672年)成立の軍記物語「難波戦記」がその初出と判明しています。しかし、幸村の名に隠れてしまっているけど、本当の名は信繁であります。


    武田信玄の家臣である真田幸隆の孫であり、真田昌幸の次男として生まれた信繁は、江戸時代初期の大坂の役で活躍し、特に大坂夏の陣では寡兵を持って徳川家康の本陣まで攻め込み、徳川家康を追いつめました。


    菊地寛は、そんな信繁の一生を歴史の流れに沿って丁寧に描いています。てっきり司馬遼太郎のような描き方をしていると思っていましたが、実に丁寧に書きながら且つ彼の濃い人生をこれだけの量に収めているので、びっくりです。


    これは完全に私の思い込みですが、芥川龍之介の親友である菊地寛である故、彼も人生を見直したり、生死に関する視点を込めた作風なのかなと思っていました。もちろん、本作でそれらが登場する余地は無いのでまだ分かりませんが、それでも「こういう作品も書いていたんだ」という驚きはありました。


    個人的に、最後の結末は何とも言い難いものでした。私は信繁の最後を知らなかったものですから、あの信繁がまさかあんな奴にやられてしまうなんて何だか悲しいです。


    実に丁寧な作品です。でも、菊地寛が「燃えよ剣」みたいに信繁を思いっきり描いていたら、また別の面白さが湧き出たんだろうなとも思います。

  • 菊池寛というブランドが無ければめちゃくちゃけなしているように思う。

  • 郷土の英雄についての本なので、一応よんでみる。Kindleストアから。
    大阪冬の陣と夏の陣の間の描写がおもしろい。幸村は真田丸の取り壊しを徳川方の武将が行うことに抗議し、自ら行ったという。「自分の人夫をつかって、地形までも跡形もなく削り取り、昌幸伝授の秘法の跡をとどめなかった。」
    優秀な戦争指揮官の幸村と、卓越した政治嗅覚を持った昌幸がいたからこその現在の真田の名声なのだと感じる。
    ところで菊池寛には古文書や歴史書を綿密にしらべるような根気はなさそうだけれど、この本に書かれている内容は全て事実なのだろうか?

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著者プロフィール

菊池寛

一八八八年(明治二十一)香川県生まれ。本名・寛(ひろし)。第一高等学校を中退後、京都帝国大学英文科に入学。芥川龍之介、久米正雄らと第三次、第四次『新思潮』に参加。京大を卒業後、時事新報社に勤務するかたわら小説を発表、『無名作家の日記』『忠直卿行状記』『恩讐の彼方に』などで世評を得る。一九二〇年(大正九)に発表した『真珠夫人』が成功をおさめ、以後、約五十篇に及ぶ通俗小説を発表。その他の小説・戯曲に『父帰る』『藤十郎の恋』『蘭学事始』『入れ札』などがある。雑誌『文藝春秋』の創刊、文藝家協会の設立、芥川賞・直木賞の創設、映画事業への参画など、多方面に活躍した。一九四八年(昭和二十三)死去。

「2021年 『受難華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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