蟹工船 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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感想・レビュー・書評

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  • かなり有名な本だが、初めて読んでみた。
    この舞台が、小樽の缶詰工場だったことも知っていたが、かなり凄絶である。
    命をかけて仕事をしているとはこのようなことだろう。

    まさに日本の共産主義のバイブルのような本。
    現実はどうなのか、誇張はあるのか、そのあたりが大変気になる。
    蟹工船 怖い で検索がたくさんあったのには納得した。

  • 読むだけで、蟹工船での生活の過酷さが伝わってくる。特に気になったのは、作業環境と生活環境の不衛生さ。逃れることのできない船上という閉鎖空間と自由のなさ。監督の横暴ぶりと傲慢さ。
    とても耐えられないと感じた。まさに生き地獄だ。
    当時の資本階級の絶対的で圧倒的な権力労働者の無力さが感じられた。
    蟹工船での生活ぶり、労働者の監督との葛藤がつぶさに描かれていて、生々しい。
    物語が最終的にどういう決着を見るのだろうかと思っていたが、最終的には労働者が団結する姿が描かれており、胸をなでおろす終わり方になっている。
    現在は労働組合が組織され、労働三法等の法律で労働者の権利が保障されており、さすがにここまでのひどい労働環境は日本には存在しないと思うが、途上国ではまだこのような状況は存在するし、現在の日本でも長時間労働、パワハラ、セクハラという問題は残っている。古くて新しい問題だ。

  • 辛かった〜〜。私の地元の労働者は、この時代こんな環境で働いてたんだなあと思うとほんと辛い。。この本書いた後の小林多喜二の亡くなり方もまあ無惨。。声をあげられない時代。。もう90年前の作品だけど、現代のワーキングプアとか考えたら全然色褪せないし、まだまだ問題提起してくる小説だと思います。

  • すごい本だった。この内容では当時としては逮捕されてしまうだろう。当時を肯定するのでは全くないが、今のこの国がいかに生温いか、腑抜けになってしまったかがよく分かる。

  • 貧しい賃金労働者階級が劣悪な環境で働かされている。
    無事に故郷に帰れるかどうかもわからず、支配階級は労働者を家畜のように扱う。単なる不安というよりかは絶望の匂いが文章から伝わってくる。
    資本主義の負の側面を捉え、社会主義・共産主義といった立場からの革命を「蟹工船」という舞台で描いている。

  • 北海道旅行の課題図書として、30年以上ぶりに閲読。
    旅行では北大博物館を見たりしたが、やはり開拓の尖兵、官立大学の編んだ歴史と、小樽商大出身の著書の編む物語の違いは、一つの事実を、違った立場から見せてくれる面白さを感じさせてくれた。
    人の世というものは、様々な矛盾や惨さを孕みながらあるものなんだな、と改めて感じた一冊だった。

  • 20180422

    古典面白ーーい。内容汚いけど。
    資本主義のキツい風刺とホモ要素。
    .
    .
    昔の教養ある人の書く小説って多少勉強してた奴がちょっとほくそ笑める要素があるから人気が強いのかもしれませんね。名作だと思いました。
    .
    .
    世界史やってたなら色々思い出して多少おもろいかも。川端もそんなポイントがちょこちょこ散ってた。

  • ・6/19 読了.ふと読んでみようと思い立って一気読み.もっとドラマチックに話は展開するのかと思ってたけどそうでもなかった.赤化って言ってる割には労働者の人権問題ぐらいの話題であって、だから社会主義がいいのだっていうところまで行ってしまうのは極端すぎるよね.

  • 蟹工船での悲惨な労働実態を圧倒的な臨場感で表現し、読者を一気に物語に引き込む。
    漁夫や雑夫達の言葉には方言が多用され、意味が分からない部分もあるが、決して読み辛くはない。むしろ方言が文章に生き生きとした印象を与える役目を果たしているとも言える。

    過酷な労働による病や刑罰により死んでゆく労働者達。悲惨ではあるが、不思議とむごたらしさを感じないのはなぜか。
    それはおそらく人間の生きる力や活力を強く感じられる小説だからであろう。

  • 蟹工船での極めて過酷な労働環境を生々しく描く。後半で漁夫たちは横暴に振る舞う「監督」に対してストライキを起こすが、失敗。それでも労働者達の闘志は消えず、失敗を糧にして一致団結し、最終的にはストが成功する(補足においてごく簡単に触れられるだけだが)。

    漱石の「坑夫」を読んだのでそのついでに、とプロレタリア文学の代表作であるこの作品を読んだ。確かに、激動の時代の中にあってこのような作品が生まれたことの意義は大きいと思う。しかし、いかんせん文章がわかりにくい。特に語りの視点が次から次へと入れ替わるのは読んでいて疲れるし、誰が何をしているのかつかめないことが多々ある。「坑夫」と比べると、小説としてはどうしても見劣りしてしまう。

    あと、「」が多用されていて妙に気になる。

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