走れメロス [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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  • メロスは激怒した。

    邪知謀略の王の噂を聴き、
    生かしておけぬ!と憤怒するメロス。
    正義にたぎる青年を
    「メロスは単純な男であった」
    と太宰バッサリ[笑]
    自分の書くキャラを終始道化にする
    ところも太宰の自虐的な体を張った笑いのよう。

    友を助けるため走るメロス。

    正義の元に走るも、妹の幸せな姿に、
    自分も永遠にここにいたいと愚図愚図し、
    いかんいかん!とまた走り出すも、
    疲労がピークに達すると、
    もうどうでもいい、正義だの愛だのくだらない!
    と不貞腐れ[笑]休憩して体力が戻ると、
    いかん!信頼に報いなければ!とまたひた走る。

    悲劇・喜劇を繰り返し、道中みんなを
    はらはらひやひや楽しませ、
    心に巣食う悪魔に勝ったメロス。
    おめでとうメロス!単純にして正義の男万歳!
    太宰はメロスになりたかったのか。

  • 太宰治の走れメロス、青空文庫で読了しました。
    暴君ディオニスに人が信用に値することを示すため、友人セリヌンティウスを人質としてメロスは走ります。
    与えられた三日の猶予で私事を済ませ、降りかかる災難も切り抜け、約束を遵守するために死へ向かって生き抜きます。
    正直者であることの難しさと気高さが語られている一冊。

  • 友情、信頼、勇気、愛...人間における大切な生き方が短編集の中に詰まっています。

    走れメロスなだけに、疾走感のある内容で一気に読み進められます。
    一つの人生において誰のために生きるか、誰のために死ぬのか。この議題を考え、答えを出すにはあまりにも短き人生ですが、それに太宰治は答えを出してくれたように思います。

    そして、そういったものを持ってる人と持っていない人とでは日々の生き方というものも変わってくるのではないかと思いました。

  • 「メロスは激怒した」の冒頭で有名な、太宰治の名作。

    あほのメロス、暴君ディオニス、そして優しい友セリヌンティウスの友情物語。

    それなのに、初めて読んだときから、
    メロス=小島よしお、ディオニス=阿部寛、セリヌンティウス=北村一輝、のイメージが頭から離れません^^;
    (古代ギリシャとか古代ローマ風の雰囲気のせいでしょうか?)

    冒頭から、すでに激怒しているメロス。
    政治がわからないのに関わらず、王に立ち向かうメロス。
    それなのに、あっけなくつかまっちゃうメロス。
    親友を人質にするメロスと、それをすんなり受け入れちゃう王。
    もう、ツッコミどころがありすぎて、読むたびに笑ってしまいます。
    疲れたときに読んだら、一瞬で疲れが吹き飛んでしまいそうです!

    そんなこの物語の教訓は、きっと、
    「大切なことは当人を交えて決めるべきだ」ということじゃないでしょうか。
    いきなり人質として連れて来られたセリヌンティウスも、「えっ、なんで?」と思ったに違いありません!
    (いや、本当のところは知りませんが…)

    そして最後に、友と再会したセリヌンティウスが衝撃の一言。
    「メロス、君は真っ裸じゃないか!」
    これはまさしく……はい、オッパッピー!!(違

    それと、冒頭の一文、「メロスには父も、母も無い。女房もない。」を読んだ瞬間、
    なぜか、吉幾三の『おら東京さ行ぐだ』が脳内に流れました…。
    父もねぇ!母もねぇ!そんなの関係ねぇ!
    お~ら、こんな村ぁいやだぁ~、こんな村ぁいやだぁ~、
    東京(シラクス)へ出るだぁ~♪

    もう、初めて読んだときから、何度も読み返しているほど、お気に入りの作品です。

    バカ万歳!!

  • 音読におススメ。
    必ずかの邪知暴虐の王を除かねばならぬと決意した。

    絶対ギリ間に合わなくて目の前で死ぬんだよ…と思ってたなぁ。
    太宰と大団円イメージないもんね。


    すぐ現状と重ねるのよくないけど、必ず邪知暴虐のウイルスを除いて、友を救える日が来るように。

  • 私にとってメロスは喜劇です。

  • ちょっと思い立って、久しぶりに読みました。いやー。メロス酷いな。いろいろと酷い。妹の婚約者に対してもかなり酷いけど、セリヌンティウスに対する酷さははかりしれない。この話、子どもの頃は、シンプルに教訓譚として教えられたのだけど、いま読み返すと、いやいやいや、と思います。

  • 中学生以来久しぶりに読んだが、なぜメロスは走っているのかよくわからなくなってしまった。文体の力強さは良い。

  • スマホの青空文庫で、寝起きに思わず読んでしまった。短いから、すぐに読めた。過去2回ほど読んでいるので、多分、これが3回目。面白かったです。
    以下、メモ的に……古代ギリシャが舞台かな、という感じ。メロスの妹は16歳で結婚する。太宰治の漢文の素養をところどころに感じた。

  • 2015/03/31再読了。
    もう何度目の再読かわからないほど読んでいる。
    太宰の中でかなり好きな作品。
    何度読んでも笑える。電車の中で笑いをこらえるのが大変。感動は一切しない。爆笑コメディー短編。
    メロスの意識高い系クズっぷりがもう秀逸。セリヌンティウスのダメっぷりもスゴい。
    たぶん何度もお金を貸して返してもらってないんだろうなと思ってしまう。なのに心底メロスを信頼してるようなもうダメダメさ。
    しかし題名がいいよね。
    「(いいかげん)走れ(よ)メロス」とか「は・し・れ!メロス」とかそんな感じで好き。

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著者プロフィール

1909年(明治42年)〜 1948年(昭和23年)日本の小説家。代表作に『斜陽』『人間失格』『走れメロス』『富嶽百景』など多数。

「2019年 『女神 太宰治アイロニー傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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