- Amazon.co.jp ・電子書籍 (144ページ)
感想・レビュー・書評
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阿刀田高『シェイクスピアを楽しむために』を読んだ勢いで再読す。
原典とずいぶん違う。まず、先王の亡霊が出てこないし。
坪内逍遙訳のオフィリアの台詞「すまいとばし思うて?」が揶揄されている。福田恆存訳では「怠けるとお思いになって?」 太宰の時代でも、前者はアナクロニズムな言い回しだったのか。
登場人物がそろいもそろって、話し相手の言うことを額面通りに受け取らない。息が詰まる人間関係だ。
『走れメロス』や『お伽草紙』、再話も巧みにこなす太宰治だが、本作に関しては諧謔精神が暴走したようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ますます太宰にハマる(笑)
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私は原作のハムレットを読んでいません。
その状態でこちらを読みましたが、有名な言葉だけは知っていたのであぁここは原作の引用だな、程度は気付くことができました。
終わり方が何とも後味悪く、えっ?ここで終わりなの?という感じです。
原作を読んでから再読しようと思います。 -
本家も素晴らしいけれど、アレンジされたこちらも面白い。
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かのシェークスピアの悲劇をネタにした面白おかしいパロディ本です。おちょくりの中に、太宰の「ハムレット」に対する深い愛情を感じました。