蒲団 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (53ページ)

感想・レビュー・書評

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  • なんというか思っていたのと全然違いました。

    テンポのよい小心者の心情描写が、福本漫画を読んでいるようで笑えます。笑えるんですけど、自分のなかにも思い当たるところばかりで、読み進めるうちになんだか他人事とは思えなくなってきます。

    要約を読んで価値のある小説でもないですし、読みやすいのでレビューを読んでるくらいなら中身を読めば良いと思います。要約を読むと変態らしい要素が浮き上がりがちですが、読んでみるとそれも違うんじゃないかなと思います。
    自然体ゆえに当時の時代感もわかる、とてもよい小説だと思いますよ。

  • 日本自然主義文学の代表。
    って言われてるけど、私小説。
    性癖の吐露っていうかな。

  •  青空文庫より

     弟子にとった女子大生に恋をしてしまった妻子もちの作家の心情を描いた小説。

     この話の何が面白いかと言うと主人公の作家の心情。弟子の女子大生に恋しつつも、特に何かするわけでもなく、かと言ってその女子大生に彼氏ができると嫉妬し、口出しや邪魔をしてすべてが終わった後に、後悔する…。

     そんな男のどうしようもなさと、うじうじした心理描写が非常によく書き込まれた作品です。

     私小説のはじまりとも言われている作品ですが、これが自身の経験を基にした話だと思うと、作者の田山花袋は「こんなこと書かずにいられるか」という心情になったのかな、とちらっと思いました。自分の心情や経験をかっこつけずに、きちんと小説に向け昇華したからこその作品なのだろうな、と思います。

  • 2015/01/18

  • こんなにも読みやすい作品だとは。もっと早く読んでおけば良かった。主人公の情けない心情が爆笑と憐憫をさそう。名作。

  • 途中でなぜか「七年目の浮気」が思い浮かぶ(時代を遡させればこうなった?)
    「起」と「結」部分が違っているのはなぜだ?

  • 大学の生協に売りつけられた電子辞書の中に日本文学100選が入っていたので、授業の合間一か月くらいかけて読み進めた。ここ最近、既に奥さんがいるのに恋をして・・・という小説に出くわしたのは二度目だ。低層をやたら連呼する価値観からして、清清しいほど明治の人間が書いた文章という感じを受けたけど、これでも当時問題になったわけだから、舞姫を書いた鴎外は本当に先駆的な文学者だったんだな。

  • 本作には色んなご意見があるようですか、私は面白かったです。主人公のダメっぷりが徹底していて清々しいほどてした。自己中なくせに意気地無し、諦めの悪い男の心情を飽きもせずなに読ませる文章力はすごいと思います。
    でもやっぱり、もう一度読むかというと、読まないかなぁ・・・。繰り返し読む内容じゃないけど、初読のパンチ力は凄まじく、そこを評価されてるんだろうなと思いました。

  • 実は読んだのはこの本ではなく、「小さな鳩」という作品だ。状態は大変よく、全く問題なく読み進めることができた。

    おそらく当時の少年少女向けに発行された小品なのだろう。文章の美しさ、特に歴史的仮名遣いからあふれる繊細な文体が素晴らしかった。物語の舞台である「沼」の美しさ、不気味さ、またそれを見つめる主人公の感情の描写が素晴らしかった。田山花袋の他の作品も是非読んでみたい。

    奥付の著者名が田山錄彌となっているが、これはWikipediaによると花袋の本名らしい。

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