- Amazon.co.jp ・電子書籍 (154ページ)
感想・レビュー・書評
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「うなぎのタレ」「豚足」「冷やしトマト」
「小指」「やっこ」「串かつ」「秋なす」
「きんぴらごぼう」「いなりずし」
「肉と野菜」「あたりめ」「コロッケ」
「銀杏」「冬至のカボチャ」
それぞれ回のタイトル。
でも、食堂のメニューにあるのはこれだけだ。
「豚汁定食」
「ビール」「酒」「焼酎」
食べたいものがあれば作ってくれる。
高級なものは駄目、
食材が無いものは作れない。
それ以外なら大抵かなえてくれる。
貴重なお店かもしれない。
そんなお店があったら、繁盛するだろうなと思う。
とりたてた工夫があるわけではない。
どちらかというと平凡な料理、
一般的な味付けのものが多いといえる。
居酒屋の定番メニューといったものも多い。
それでも美味しそうなんだよな。
手間がかかってない素朴なところが、
なお一層食欲をそそる。不思議。
よく見ると、「小指」みたいなタイトルがある。
「豚足」は料理だけれど、こちらは料理ではない。
約束するときに登場する小指のことだ。
料理以外に人情もあるということ。
それがこの店の美味しさを支える、
一番の調味料かもしれない。 -
秋から冬にかけての深夜食堂。好いたの惚れたの安定の深夜食堂っぷりで、喧嘩したり仲直りしたり。普通の居酒屋の普通の日常がなんとも。秋茄子は嫁に食わすな。で、へそ曲げちゃったまゆみちゃんのお姉ちゃんの話が、らしくて好きだ。オチも魚沼産こしひかりを担いでくるってのも好きだ。冬至のかぼちゃは色々理由つけるよりそういうもんって考え方嫌いじゃない。裏返っしの愛情。日本的だよな。他文化の人にはなんで?と思われるだけど、なんでもかんでもストレートに愛情伝えりゃいいってもんでもないんじゃないかな。
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購入済み 読了
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一番最初の「うなぎのタレどんぶり」の話はとても良かった。
ところが、その後次第に……不倫の話がいくつか続いた印象で、
不倫ものがあまりに多いと、既婚の自分には「うーん」だった。