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感想・レビュー・書評
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圧倒的な情報量。主人公の回顧録という形で始まるこの世界の設定を、謎を解くように落とし込みながらストーリーを追っていく。
ちょいちょい挟まれる「現在の自分」視点の文言に、読み進めてもいいことはないんじゃないかと思いながら怖いもの見たさのような気持ちでページを繰っていく。
読み終わった後、「やはりそうなったか…」という思いと、「かと言ってどこかでそうならないための分岐はあっただろうか」という思いが交錯する。
この物語の謎は解けるけど、生き物とか、社会とかに対する根源的な問いが残ってぐるぐるもやもやする。
話題作なので読んだが、普段の自分の好みには合致しない。でも触れてみてよかった。
この熱量の作品が書けるのはシンプルにすごい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な世界
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最初は(上巻)は正直あんまり・・・
ただ、途中からいきなり急展開で、ものすごく面白くなります。
一気にひきこまれました!! -
ここまで壮大なひとつの物語りを書くなんてとにかくすごい。読み応え抜群。
物語り自体の行き着いた先は、正直すとんと納得いく感じではなく、それぞれにとっての例えば「正しさ」って何だろうとか、私としてはすごく考えさせられる何かが残って漂い続けた。
目を覆いたくなるような場面や、登場人物たちのとる行動の意味、全部その場で見ているような想像力を書き立てる本でした。 -
今の世界から1000年後の世界。今私たちが思い描く近未来ではなく、1000年後の日本は今と変わらない世界。ただ人間は呪力が使えるようになっている。
読み終わったすぐは、うーむという感じで、この世界はあってはいけないと思っていたけど、自分勝手な理由で人を虐げたり、暴力を振るったり、殺したり、そんなことが現実に増えていると、この新世界よりの世界観はもしかしてありなんじゃないかと思わせる。後からじわじわきた。 -
これは小説のなかで一番好き。すごい。すごすぎる。(語彙が愧死機構)
超能力ものの最高傑作でしょう。
アニメは……まあ。音楽と風景は素晴らしかったけど。リメイクお願いします!