押絵の奇蹟 [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (87ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 「押絵」というものが分からないと本作品がよく分からない。私も分からなかった。現在ウィキペディアには項目はありませんが、他のサイトで説明がありました。画像検索しても色々出てきます。どうやら絵を描くより手芸に近いもののようです。
     語り手の母親は押し絵の名人です。それだけの技能を持ちながら母も娘も悲劇的な死を迎えたという悲しい話。

    『三四郎』な人生論
     夢野久作全集2【ReadingX】(前半)
      https://sanshirou.seesaa.net/article/495744469.html

  • 美人で手先の器用だった母。その母の娘である主人公は肺病を病み、もう死期も近い。その病床からある歌舞伎役者へとしたためられた手紙には、ある衝撃の事実が書いてあった。

    実際にはどんなに思っても、妊娠中にずっと考えていた人に似た子供を産むことはできませんよね。もちろん、白人どうしの夫婦に黒人が生まれるわけもない。でもそこをあえてグレーゾーンにしてこの小説は成り立っています。

    思いこがれた相手ともしかしたら兄妹かも知れない。血縁関係がなかったとしても、もしかしたらお互いの両親は相手を深く思うあまり、相手にそっくりな子供を産んだのかもしれない。そう考えると怖いですよね。

    なかなかに面白い話でした。

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著者プロフィール

明治22年(1889年)福岡県生まれ。慶應義塾大学中退。様々な職業を転々としたあと、37歳のときに「あやかしの鼓」を発表。主な著書に、『ドグラ・マグラ』、『少女地獄』などがある。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『瓶詰地獄』(夢野久作+ホノジロトヲジ)がある。

「2023年 『ルルとミミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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