ゼーロン [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • うーん、どうやらギリシアとかの素養がないとこの作品の真価は分からんということらしい。
    でも、前半のネタフリが活きているようにも思えないし、若干説法じみてもいてそんなに宜しいものなんかなぁ。。。そうなんだろうな。。。

  • 独特のとぼけた自虐的味わいのある不思議な小説。

  • 「ギリシャ牧野」時代の傑作とされる作品だそう。どこまでが物語上の「現実」で、どこからが空想なのか、ちょっと判別がつきにくい不思議な味わいの短編だ。
    西洋神話の影響を受けた部分と日本的な部分とが、融け合うことも無くギクシャクと入り交じる(ゼーロンの乗り心地を彷彿とさせる)。
    傑作と呼べるほどの物語なのかどうか、私にはよく分からない。でもラストにかけての流れは面白いし美しく、魅力的だと思う。

  • 自分をあるがままにだけれど客観的に見つめてるということが伝わってきただけで、あとは何がなんだか全くわからなかった。にも拘らず不思議な魅力がある。この作者に自分がはまりつつあるのに驚き、また地球儀をセンター試験の出題として選んだ人の意図が気になる。

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著者プロフィール

1896(明治29)年〜1936(昭和11)年、小説家。幼少時よりオルガンや英会話を学ぶ。文学への関心を抱くようになり、1914(大正3)年に早稲田大学高等予科に入学する。1919(大正8)年に早稲田大学を卒業後、時事通信社に入社し、雑誌の編集記者となり、同窓の下村千秋らと同人誌『十三人』を創刊。短編「爪」が島崎藤村に認められたことが文壇への足がかりとなる。藤村の紹介で翌1920(大正9)年には『新小説』に「凸面鏡」を発表した。1923(大正13)年に作品集『父を売る子』を刊行する。父母を題材とする私小説的な作風だったが、昭和に入ると、ギリシャや中世のイメージを導入した明るい幻想的な作風に転じ、「ギリシャ牧野」と称されるようになる。「ゼーロン」(1931年)や「酒盗人」(1932年)などを発表しながら、雑誌『文科』を主宰する。その後、「夜見の巻」「天狗の洞食客記」(ともに1933年)、「鬼涙村」(1934年)、「淡雪」(1935年)などを残し、1936年3月24日縊死自殺。享年39歳。

「2022年 『嘆きの孔雀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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